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ーーー
｢仕事、慣れたん？｣
｢バッチリですね！決算報告も問題なく出来そうです！｣
｢はい！？｣
右手でOKサインを作りながらそう言うと、彼は驚いて手に握っていた書類を床に落とした。
ぎょっとして一瞬固まったが、すぐしゃがみこんで散らばった書類を拾い集めた。
彼はかなり慌てた様子で足元の書類を拾い、私が拾った分を彼に渡すとにこりとはにかみながらお礼を言われる。
｢え、まだ1週間くらいて聞いたんやけど・・・？？｣
｢すごいでしょう。月次決算なんてここ最近、期限過ぎまくりでめちゃくちゃだったのに。しかも、ほぼ私教えてないですから｣
｢いえいえそんな。誰でも出来るようなことばっ・・・｣
誰でも出来るようなことばっかりですので、と言いかけたところで口を止める。
待て待て待て、ここで謙遜したら前と同じ結果になるじゃないか。
出来るだけ自信家のような言葉を並べて様子を見ようと思い、口を開いてみる。これで死んだらもう終わりだ。お手上げです。
｢私、要領良いですからね！これ位当然です｣
にこりと笑顔を浮かべてそう言った。
・・・・・死のうかな。
後ろから刺さる視線が痛い。隣のデスクの人が私を、まるで恐ろしい物を見るような目で見ている。
お前何言ってんだと言わんばかりの顔をして、手を止めてこちらを凝視していた。
おいおいおい、待ってくれ。ここ、現実じゃない。だからこんな現実では100嫌われるようなこと言ってもシステム的にどうにかなるんだろうと踏んでたのに、やけにリアルな人間の反応してんじゃねえよ！私だっていつもなら謙遜してるわ！
これも私が生き残る為なんだ・・・と聞こえるわけのない言い訳を心の中で説い、冷や汗を浮かべながら彼に微笑みかける。
すると彼は、書類を握りしめたまま床に俯いてしまう。
｢天才やな！！！！｣
｢え｣
突然俯いてわなわなと肩を震わせたかと思えば、バッと顔をあげてきらりと目を輝かせていた。
肩を震わせた時はもう終わったなと死を悟ったのだが、キラキラ輝く双眸に見つめられて呆気にとられてしまう。それは私だけでなく周囲の人も同様だったようで、今度は彼へ視線が釘付けになっていた。
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あまね(プロフ) - かんけつ？！ (10月29日 12時) (
レス) @page21 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
かす(プロフ) - かこつです！！！めっちゃ好みでコメントさせてもらいました！お身体に気をつけて、更新お待ちしておりますー！！ (8月19日 16時) (レス) id: b1482de086 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品めっちゃ好きですぅぅ!!!!!!!!めっちゃ面白いですぅぅぅぅぅ!!!!もう最高です!神作者様ですね!!!! (2022年12月17日 18時) (レス) @page21 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - コメント失礼します！めちゃくちゃこの小説好きです！好みドストライクなんですよ！夢主ちゃん残機3かぁ。多分残機0でハッピーエンドになると思うんですが後3回死ぬとなるとどうやって殺されるのかめちゃくちゃ気になります！これからも無理せず更新頑張って下さい！ (2022年8月17日 22時) (レス) @page21 id: 77487c3926 (このIDを非表示/違反報告)
rimu@他力本願寺建設完了！ - コメント失礼します！もう残機が3なのでめっちゃハラハラして見てます！夢主ちゃんガバるなよ〜…。更新頑張ってください！応援してます！ (2022年8月15日 22時) (レス) @page16 id: 251d2d6b95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2022年7月31日 15時
