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｢………自分の国、ほんまにシャンデリアないらしいな｣
｢はい、初めて見ました、ね｣
｢他の子達も連れてきた時、Aちゃんと全く同じ反応やったで。そんな国まだあったんやな｣
｢あの国ってか上のやつ、マジで大先生より無能やってびびったわ｣
｢……それは僕どう反応したらええのん？｣
.
｢っA！！！｣
広い会議室のようなところに連れられて入ると、見知った顔が手錠をかけさせられ、床に座っていた。
そしてそれは1人ではなく、何人も同じようにして座っている。
なにか手酷くされた様子もなく、ただ捕らえられていただけだったと分かり、安心して脱力する。
｢良かった…。何もされて、ないみたいね｣
｢……………まあ結果的にはそうですが｣
｢よし、グルちゃんたち呼んでくるわ。待機！｣
｢おけ｣
気崩れたスーツの彼は、軽い足取りで会議室を出ていった。
そして何故か、私を連れてきたシャベルとナイフの男も一緒に部屋を出ていく。扉前で見張りをするのかと思えば、少しだけ隙間のある穴を覗けば2人して廊下を歩いていた。
なんの意図があって出ていったのか分からないが、これは彼らと話すチャンスだ。
私は菊さんや川田の元に駆け寄って、彼らと目を合わせるようにしゃがみこんだ。
よく見れば足元も縛られており、身動きがとれないらしい。
｢……あの人達は、何が目的なの？Aだけ国に残らせて、何をやらされていたの？｣
｢…薬品が欲しいみたい。私は脅しの為の人質でした。まあ、相手があの司令官だからいる意味なかったですけど｣
｢薬品？……なんでまたウチの｣
｢そう、そこなんだよね。………なんの意味があるんだろ｣
｢まあうち弱小国家だし、攻めやすいのはあるんじゃねーか？｣
しかし、弱小国家とはいえ戦争に負けたというのは聞いたことがない。
そこまで交戦していなかったのもあるが、それでも負け無しという点には疑問が浮かぶ。
幾度も薬品提供をし、医者の治療を手伝った上での疑問だが、私達の国の兵士が勝つビジョンがいつも湧かない。だというのに、兵士の死亡率は低いままだし死者数は0の時もある。
彼らの戦いを現地で見ていないので一概にそうとは言えないが、未だ負け無しという事実に普段から驚いていた。
それがついに、記念すべき負けの文字が新聞に記載される日がくるのかもしれない。
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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (
レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm｢あ｣ 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです！！ありがとうございます！めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ！！！頑張ります！！！ (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます！頑張ります！！！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年1月31日 9時
