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彼は私に殺気を放ち、こちらに鋭い剣を向けている。
今にも斬りかかってきそうなところを、ヘルメットを被った男が彼を押さえつけた。
その隙に2人は私の背中を押して、城内に足を踏み入れる。
まだ死にたくはないが、またここで社畜生活を送るぐらいならいっそ殺してくれたっていい。
いやまあ死にたくはないんだけれども、どうせ過労死で死ぬぐらいなら私の作った即死用の猛毒を飲んで死ぬ。
私は意外と、彼に一発くらわせたことに満足してしまっていた。
｢お前とシッマ、俺らからしたらおもろいけど、あいつ結構根に持つからなぁ〜〜｣
｢流石のアイツでも殺しはせんから安心しな？まあでも、気を付けた方がええで。色々とな｣
｢色々…？｣
｢………ま例えば、体とかな｣
あいつ、夜ばり激しいらしいで？
耳元でそう囁かれ、びくりと肩を揺らす。
死ぬより苦しいことされるってこと？なにそれ、死にたい。てかあんな男に抱かれる位ならマジで死んだ方がマシじゃないか。
すっきりした表情から一気に真っ青に顔を染めると、シャベルの男はおかしそうに笑った。
｢今更怖がってるん？やったったわ！みたいな顔しとったんによ｣
｢それな？まあ俺も中々すっきりし……だいせんせー！！｣
｢ゾム〜！しゃおちゃーん！｣
前方から走ってきた男は、気崩れたスーツを身にまとっている。
シャベルの男は、げ、と一言呟いてため息をついた。
彼は私を認識すると、へらりと人当たりの良い笑みを浮かべる。
｢Aちゃん？やっけ！よろしくな。もう準備出来とるから、案内するで｣
｢声作んなキショいんじゃカス｣
｢当たり強！！？｣
｢大先生、狙撃班やなかったん？｣
｢ん？そうやで。でもそんな人数いらんやろってなって外されてん｣
｢あぁ〜なるほどね｣
扉をくぐると、床はカーペットで自国のロビーの入口とは全く別物だった。
本当に同じ時代を生きているのかと疑う程に、装飾品や階段は見たこともない位綺麗に映った。
照明器具はシャンデリアと呼ばれている代物だろう。うちの国では高価すぎて名前しか聞いたことがなかったのに、上を見渡すとその噂のシャンデリアはいくつもぶら下げられている。
シャンデリアから放たれる光は淡く、それが程よく窓を反射して内装をも一際良さを引き立たせていた。
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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (
レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm｢あ｣ 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです！！ありがとうございます！めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ！！！頑張ります！！！ (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます！頑張ります！！！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年1月31日 9時
