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私の目の前に座る彼は、頬杖をつきながらそう言った。
｢やっぱ誑かしてるやん｣
｢いやこればっかりはトントンが悪いわ。なーんでちょっと助けてもらっただけで恋するんよ、乙女か｣
｢むっちゃおもろいやん。なあシッマ｣
あの花束は悩みに悩んだ末、選んで購入してくれたらしい。あの女性人気の高そうな笑顔からはそんな女性耐性がないように見えなかったが、実際そうではないらしい。あらぬ誤解を与えてしまっているようなら、本当に申し訳ないと思う。
｢ハニトラにすらかけられたことないもんな。こいつで良い経験になったんちゃう？｣
なに、まじでコイツ失礼すぎないか？
普段司令官からの卑劣な罵倒を繰り出されて耐性はついているが、何も知らない憶測だけの男にここまで言われてしまうと流石に腹が立つ。
いくらイケメンだからといって何を言っても許される訳では無い、と思い知ってほしい。
ぐ、と拳を握る力が強まって、爪に皮膚が食いこんだ。
｢……シッマ、言い過ぎや｣
｢お前まで庇うん？最初反対しとったくせに｣
｢信用はしてへんよ？けど必要以上に責めすぎやろお前は。俺が女の子やったら泣くわ｣
｢おう泣け泣け！泣く女は死ぬほど嫌いやねん。もっと責めたるわ｣
｢…………お前ほんまに心無さすぎひん？｣
道の整地が行き届いていないのか、ボコボコとしたところを通行しているので車内は激しく揺れた。
斜め前の彼に対してふつふつ怒りが込み上げてくる中、目的地は格段に近付いている。
道がゆるやかになったかと思えば、すぐに馬車が停車する。
着きましたよと低い声が聞こえて、隣の彼は一つ返事をした。
行くで、と手錠を引かれて馬車から出る。
その手前、丁度通り道に金髪の男の足が見えた。踏んでくださいと言わんばかりに障害物としてその長い足が太腿から伸ばされている。
だったらご期待にお答えしてやろう。
私は先程の怒りも込めて、彼の足をありったけの力で踏んでやった。
｢いっっっ！！！！！！！！っだ！！！！！！、コイツ！！！！！！！！｣
｢あぁ〜すみません！足が滑って｣
｢ぜっっったいわざとやろが！！！！！クソ！！殺す！！！！！！｣
｢ヒャハハ！！シッマァ、やられたなぁ？｣
｢まーじで殺しかねんからはよ行くで。ショッピくん、シッマ押さえとって｣
｢はぁい｣
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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (
レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm｢あ｣ 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです！！ありがとうございます！めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ！！！頑張ります！！！ (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます！頑張ります！！！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年1月31日 9時
