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｢あの、それ……。お礼として、納品させていただけませんか？｣
｢…………え、トントン、さん？いやっ、それは有難い申し出ではありますが…流石に申し訳ないといいますか｣
｢これくらいさせてください。なんなら、欲しい備品や材料などあったら是非献上しましょう。
俺は命を助けていただいた身ですから、出来ることやったらなんでもしますよ｣
｢なんでも？｣
｢できる範囲で、ですが｣
彼はにっこりと眉を下げて微笑む。
｢本当にいいんですか？確かに、……それは願ったり叶ったりといいますか。｣
彼の申し出は流石においしすぎる・・・・・、自費で払うかどうかという話が出ていた中で、倉庫どころかその他の備品も購入してくれるらしい。神か？
格好よく遠慮したいところだが、それどころではないので快く了承した。
｢ほんまにありがとうございました。後日また伺いますんで、よろしくお願いします｣
｢あの……、今更なんですが、流石に欲張りすぎましたよね絶対。顔ひきつってますが｣
｢イヤ………ダイジョウブナンデ｣
門番の人間に変な目で見られながら、彼を出口まで送った。
その際に彼と会話しながら、自分の要請した備品や材料の数々を思い出してみる。
様々な種類の生薬、倉庫、化学用品。
どれも値段の張るものばかりで、申し訳なく思うもののこれがタダで手に入るとなるとこちら側としてはおいしい話なのである。
しかし目の前の彼は、遠慮なく言ってくれといった割には顔が少々引き攣っているではないか。流石に言いすぎたかなあと反省しつつ、心の奥底では声高らかにお礼を言った。
｢…………あの！｣
｢？はい｣
｢……あ、っと……、あー、分かんないですよね 次来る時予定空いてたら、食事とかどうかと思ったんですけどぉ…｣
｢ああ…絶対無理ですね｣
｢……………めっちゃお仕事されてますもんね｣
｢はは、残念ながら。でもお誘い嬉しいです。機会があれば｣
｢アッ、はい！是非｣
じゃあ、失礼しますと敬礼をして去っていく。
私は小さく彼に手を振って、踵をかえした。
彼の体は完全には完治していない。
しかし、治りがはやいのかみるみる回復して背中の傷はほぼ消えていた。
あとは内出血の痕のみで、医者も驚いていた。
これは、彼の回復が異常にはやいのか。
それとも、私達の医療技術が特化しているのか。
その事実を知ることになるのは、まだまだ先の話である。
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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (
レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm｢あ｣ 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです！！ありがとうございます！めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ！！！頑張ります！！！ (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます！頑張ります！！！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年1月31日 9時
