26 ページ27
.
｢おうトントン、よく生きてたな。ところで何があった？顔キモいゾ｣
｢ゆるっゆるやないかい。俺らの心配返せや｣
｢いやほんまに…………ほんまに心配してんで｣
｢えへ、えへへ｣
お誘い嬉しいですって・・・可愛すぎか！
命の恩人ということもあり、自分に出来ることがあればと思っていた。
そこで、お金に困っている様子だったので思い切って申し出てみれば、目の前の彼女は分かりやすく目を輝かせた。
それがぐっときて、なんでも言ってくれと口を滑らせたのが自業自得だったのだが。要請された備品諸々の値段を見ると予想の10倍程高く驚きで声すら出なかった。
正直彼女でなければ殴っていたかもしれない、本当に。
まあ、結局食事拒否されたことには変わりないんやけどな
｢で。お前も傷1つないみたいやけど？｣
｢瀕死のとこを助けてくれてな。治療もしてくれたから、後でお礼の品贈る予定や｣
｢この辺にそんな親切な国あったか？なーんか企んでそうやけど｣
｢いや。見た感じ、兵力は並以下やな。ただ医療…、ってか、薬？が発達しとったな。｣
俺が受けた点滴、とやらはあの国で初めて目にしたものだ。
俺たちの国も最先端の物を使っているとしんぺい神は言っていた。それなのに、あの国ではまるで見たことがないような器具ばかり置いていた。
針を指しているというのにも関わらずあまり痛くない。もっと探りを入れたかったが、手負いの身ですぐ戦闘態勢に入れる状況ではなかったので控えた。
鎖国的な国だったので、詳しく調べる必要がありそうだ。
｢…………まさか、ぺ神が前言っとったO国ちゃうやろな？｣
｢噂をすればなんとやらってやつやな〜？まあ間違いなくそうやろうな｣
｢あ？なんの話や｣
｢まあトントンにも後から説明するとしてだな。とりあえず、お礼の品は何にするつもりだ？｣
｢……………これ｣
何がなんだか分からなかったが、その一言を聞いてギクッと肩を震わせる。
備品やら何やらの品名が書かれた項目一覧。ぎっしり10行以上に渡る長い一覧は、金額を見るだけで頭が痛くなる。
彼はその紙を手にとって、頬杖をつきながら、優雅に珈琲を飲んで読んでいた______のだけれども
｢ぶっ！！！！！！なんっっやこれは！！！！？！？｣
｢まあ…命助けてもらったしな｣
｢アホか！！！！！！！！こんなん新しい兵器何個買えると思っとんねん！！！！！！｣
ぶっと珈琲を吹き出し、血眼になって金額を見ていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1451人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (
レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm｢あ｣ 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです！！ありがとうございます！めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ！！！頑張ります！！！ (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます！頑張ります！！！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚
| 作成日時：2021年1月31日 9時
