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私は万が一を備えて常備していた解毒剤を、自分のカバンから取り出した。
水と飲むのが1番良いのだが、流石に持っていなかったので薬だけを彼の口元に持ってくる。
｢…………………っ、失せろ、｣
｢飲んでください｣
｢っは、誰が飲むか…！追い討ちかけられるんやったら、このまま死んだ方がマシや、｣
｢いいから飲んで！！死にたいの？！？｣
私の勢いに気圧されたのか、ぐっと閉じていた口を緩く開ける。
私は2錠の解毒剤を彼の口に放りこんだ。
んぐ、と苦しそうに彼の喉仏が上下する。
そして、先程採取したドクダミを取り出して、彼の食べやすいサイズにちぎる。
｢ほんとは塗るのが1番良いんだけど…、そんな時間ないし、食べてください｣
｢は？草を………？って、くっっっさ！！！！！！おい、やめろや！！！！！！｣
｢軟膏………ステロイドしか持ってない…、これ塗ろう｣
｢話聞いとる？｣
臭い、と言いながらも苦い顔をしてドクダミを食している。
私は先日大量に作ったステロイドの予備を取り出し、専用のヘラで彼の傷口に塗った。
流石に矢の刺さっている患部は塗らず、服を捲って薬を塗っていく。
｢あの………、矢に毒塗られてるんで、抜かないと危ないです｣
｢分かっとる。今抜くわ｣
｢えっ、ちょ、え｣
慣れた手つきで腕から矢を引き抜く。
その影響で勢いよく血が出て、私の白衣にも少し血がかかった。
ぎゃー！と叫びたいところだけど、病人の前なのでその声を飲み込んだ。
即座に布で血の出ている患部を押さえ、血を止めるために圧迫する。
｢止血、止血…………チドメグサ使えるな｣
｢………自分、医者かなんかなん？｣
｢いや、研究員です｣
まだ血が出ているが、マキロンを取り出して傷口に塗りたくった。
先程採取したチドメグサを取り出し、ちぎって葉の汁を傷口に垂らす。
塗り薬を塗りたくったおかげである程度血が止まったのか、ぽたぽたと血が垂れなくなった。
｢即効性の薬なんで、毒は多分大丈夫だと思います｣
｢………こんなすぐ効くもんなんやな、だいぶ息しやすいわ｣
｢それは良かったです。……にしても、なんでこんな所に？うちの国戦争中じゃない…と思うけど｣
｢あー、別のとこ潜入してたんやけど…ここまで逃げてきてん。インカムも壊れてもうたし｣
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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (
レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm｢あ｣ 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです！！ありがとうございます！めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ！！！頑張ります！！！ (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます！頑張ります！！！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年1月31日 9時
