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小山side
「緊張する？」
「…もう、吐きそうなくらい」
「ふはっ、大丈夫だよ。
みんな同じもの抱えてるんだから」
なんでもないことのように
さらっとそう言って
山下先生は俺の背中をぽん、とたたく
今は普通なら授業中の時間、
…“普通”なら。
でも、
「わ〜！ババ引いたーっ、」
「言っちゃってるよ手越、笑」
「こういうのはな、
コツがあるんだよ、まずは
相手の目線を…」
ドアを開けると
トランプで遊ぶ見たことない生徒が
3人がいた。
いや、1人は知ってる、
全然知らない表情をしてるから
わからなかった、
「シゲ、？」
「わっ、びっくりした！
小山、いるなら言えよ」
俺が名前をつい口に出すと
ひとりの黒髪が
こっちを向いてへらっと笑う
まるでいつもここへ
来てる人へ接するようにされて
初めてきたとは思えないような
そんな気持ちになって
一気に緊張がほぐれた
こんな笑い方するんだこいつ、
シゲはいつも難しい顔をして
ずっと勉強をしている人、
ってイメージだったから
「なに？だれだれ？
シゲちゃんの友だち？」
3人の中で
ひとりだけ小柄で
目をくりくりさせた子が
シゲの服をぐいっとひっぱる
「はじめまして、あの、
今日からこっちに通う
小山慶一郎、です！」
ぺこり、とお辞儀をして
挨拶をすると
山下先生が小さく笑った
「こんなちゃんと挨拶するやつ
初めてだな。」
なにか負い目があるのか
シゲとマスクをした人が
苦笑いして目をそらす
「んで、祐也は
俺がいない隙にトランプひろげて
どんなお仕置きが必要？」
「っ！！ なんで俺ってわかるの！
まっすーとかシゲちゃんかも
しれないじゃん！！」
この小さい子は
ゆうやっていうのか、
それであのマスクの人がまっすー？
「小山、こっちこいよ
お前の歓迎会だ」
シゲが俺の手をひいて
座らせる
あ、まだトランプする予定なんだ笑
ちゃんと俺の分のトランプも
分けてくれてて…、
「って、これじゃあ枚数的に
不利だよ〜っ！」
シゲがバレたか、なんていって
笑って
ゆうやって子も大きい口あけて
笑いだして
まっすーって人も
声は出さないものの目を細めで笑った
…あぁ、学校って
こんなに楽しい場所だったんだ
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キツネさん(プロフ) - みくさん» ありがとうございますっ泣 嬉しすぎますぅぅ、頑張ります！！ (2019年3月30日 18時) (
レス) id: f0c4b84669 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - テゴマス愛がたまらないです( ´∀｀)もうお話が大好きすぎて通知来たらすぐに飛んできちゃいます！これからも楽しみにしています！！ (2019年3月30日 16時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)
キツネさん(プロフ) - みくさん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年3月29日 7時) (レス) id: f0c4b84669 (このIDを非表示/違反報告)
キツネさん(プロフ) - morangejasmineさん» テゴマスしてもらいました笑 (2019年3月29日 7時) (レス) id: f0c4b84669 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - めちゃくちゃ好きなお話です！更新楽しみにしています(о´∀`о) (2019年3月29日 7時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キツネさん | 作成日時：2019年3月27日 16時
