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気持ちに気づいた時にはもう遅くて、

花宮さんと浮所の姿を見るたび胸が痛くなる。


放課後那須と一緒に帰るのを断るようになった。

なぜなら浮所が部活しているのを見たいから。

今更気持ちを伝えてもきっと無駄でもせめても見ていたい。



「ん…」

寝ちゃってた、

「え、浮所?」

目を開けると浮所が私の手を握って横で寝ていた。

なんで、浮所が?

戸惑いと嬉しさの感情が同時にきてもう訳がわかんない。


でも、やっぱり嬉しいよ…

ずっとこのままがいい、

浮所の手から伝わる暖かさをずっと感じていたい。


「浮所、好きだよ…」

思わず言ってしまった。

眠っている浮所に届くはずもない。

返事が返ってくる事もなくその言葉は消えてなくなった。

はは、私虚しいな…

浮所は今転校生と付き合ってる、好きなんて感情持ってたってなんにもならない。

消そう、こんな感情

私はそう思い浮所を起こさないように手を離そうとした


浮所「嫌だ、」

離そうとした手を掴まれる。

「え、」

パッとお互いの目が合う


浮所「…今だけで、いいから」

握られた手をぎゅっと握られる。

浮所、なんでそんな悲しそうな顔するの?

「なんで…」

言いかけた時、

花宮「飛貴ー」

2人の視線が扉に向く

浮所「結!」

すぐに離される手、笑顔で名前を呼ぶ。

さっきの事なんかなかったかのように、

花宮「委員会終わるまで待っててくれてありがとね」

あ、お互い下の名前で呼んでるんだ、少し、いやかなりショック

結「花宮さんもいたんだ…」

少しの沈黙が流れる

浮所「そんなことより結が行きたがってたお店行こーぜ」

結「そーだね…あ、花宮さんバイバイ」

花宮さんが浮所の右腕に手を回して歩いて行った。
わざと見せつけるみたいに


「はぁ…」

気を張っていたのか体の力が抜ける


さっきの場面がフラッシュバックする。
浮所の手の温もりがまだ残ってるよ…

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設定タグ:美少年 , 那須雄登 , 浮所飛貴   
作品ジャンル:恋愛
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ずんだもち(プロフ) - エレン様感想を書いてくださりありがとうございます!!私は、読者様の感想が聞けてとても嬉しいです。返信ありがとうございました! (8月20日 8時) (レス) id: 78a22f6582 (このIDを非表示/違反報告)
エレン(プロフ) - ぜひ続きを読みたいです!!本物の浮所君とは恋は出来ないからこそ妄想で恋したいと思ってるので毎回、楽しみに読ませてもらってます‼︎ (8月20日 1時) (レス) @page39 id: 4cab0746f5 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだもち(プロフ) - わぁ〜(T T)めぐ様ありがたいコメントありがとうございます!続き読みたいと言う方の声が聞けて嬉しいです!感想ありがとうございました! (8月19日 17時) (レス) id: 78a22f6582 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - いつもすごく楽しみに読んでます。真夏の青春を読むときが、一番の楽しみになってます。飛貴くんファンです。これからも、頑張ってください。 (8月19日 10時) (レス) @page39 id: f2495a7844 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだもち(プロフ) - 來夢華さんコメントありがとうございます!最新話まで読んでくださり嬉しいです。浮所くんがどんどん甘々になってくると思うので引き続きお楽しみください! (6月26日 19時) (レス) @page3 id: 78a22f6582 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずんだもち | 作成日時:2023年6月16日 22時

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