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お母さんには、少し遅くなると連絡を入れた。

早く雨止むといいなぁと思いながら外を見てると

那須がリビングに帰って来た。

まだ濡れた髪が妙に色っぽい

て、何考えてんだ!

「那須ってさ好きな子とかいるの?」

那須「なんで急に恋愛の話?」

あれ、私なんでそんな事聞いてるんだろう

「え、あー…聞いてみたくなった」

那須「…いるよ、好きな子」

好きな子いるんだ…

「どんな子?」

那須は少し黙ってから

那須「Aは…そんな事、本当に知りたいの?」

真剣な目で私を見る。

なんでそんな…真剣な目で見るの?



ピカッゴロゴロゴロ

雷の音と共にブレーカーが落ちた。

「え?」

真っ暗でなにも見えない。

「私ブレーカー探してくる」

那須「俺が探しに行くよ。危ないからAは座ってて」

『にゃー』

「きゃっ!」

那須「A!」

バランスを崩して倒れてしまった。

目を開けると那須が私に覆い被さるようにしてカーペットに倒れていた。

周りが暗いはずなのに、こんなに近いと那須の顔がはっきり分かる。

お互いの目が合い、

あと、少しでキス出来そうな距離

ドキドキ心臓の音が鳴ってるのがわかる

那須「Aはさ…今、ドキドキしてる?」

「え?」

那須「俺は…ドキドキしてる」

私の手を那須の胸に当てられる。

心臓の音…早い

那須「これがどう言う意味か分かる?」

「そんなの分かんない…」

那須から目をそらす。

那須「俺の目を見て…始めたのはAでしょ?」

と、那須が私の頬を優しく触った。

もしかして、那須の言ってる好きな子って…

少しの沈黙が流れた時、

那須「ふっ…」

那須は笑って私から離れた。

那須「冗談、冗談!Aいつものツッコミのキレがないぞー」

「はは、なにその冗談、もうちょっとマシな冗談考えてよね。あ、雨やんでるみたいだし、帰るねそれじゃ」

私は、濡れたワンピースを持って急いで家を出た。

「はぁ…はぁ」

胸に手を当てて見ると、心臓の音が早くなってるのが分かった。

那須の気持ちに気づいてしまったのに

知らないフリをしてしまった。

私が好きなのは浮所だから。

なんでドキドキしてるのかも分からないまま今日が終わってしまった。

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設定タグ:美少年 , 那須雄登 , 浮所飛貴   
作品ジャンル:恋愛
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ずんだもち(プロフ) - エレン様感想を書いてくださりありがとうございます!!私は、読者様の感想が聞けてとても嬉しいです。返信ありがとうございました! (8月20日 8時) (レス) id: 78a22f6582 (このIDを非表示/違反報告)
エレン(プロフ) - ぜひ続きを読みたいです!!本物の浮所君とは恋は出来ないからこそ妄想で恋したいと思ってるので毎回、楽しみに読ませてもらってます‼︎ (8月20日 1時) (レス) @page39 id: 4cab0746f5 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだもち(プロフ) - わぁ〜(T T)めぐ様ありがたいコメントありがとうございます!続き読みたいと言う方の声が聞けて嬉しいです!感想ありがとうございました! (8月19日 17時) (レス) id: 78a22f6582 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - いつもすごく楽しみに読んでます。真夏の青春を読むときが、一番の楽しみになってます。飛貴くんファンです。これからも、頑張ってください。 (8月19日 10時) (レス) @page39 id: f2495a7844 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだもち(プロフ) - 來夢華さんコメントありがとうございます!最新話まで読んでくださり嬉しいです。浮所くんがどんどん甘々になってくると思うので引き続きお楽しみください! (6月26日 19時) (レス) @page3 id: 78a22f6582 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずんだもち | 作成日時:2023年6月16日 22時

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