醜い少年の話【ヒロアカ】 (ページ14)

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Story.14 ページ14

最高順位4位……！
ありがとうございます*_ _)

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これから行うのは「個性把握テスト」なるもので、中学の頃にやっていた体力テストの個性アリバージョンとのことらしい。

文部科学省がうんぬんかんぬんの部分は当たり前だが聞き流していた。面倒臭い話は全くもって得意ではないのだ。

問題は最後の言葉だ。
「最下位は除籍処分」というあの無情で残酷すぎる条件。

まあ、あいつなりに考えがあっての事だと思う。

きっと俺を除く他の奴らは、本気でヒーローを目指しているのだろうし、そんな奴らが「個性使えるの面白そう」なんて楽観視ばかりされていては危機感の無いまま3年間を過ごしてしまう可能性だって無いとは言いきれない。

多分その除籍対象に俺は入っていないと思うから、関係無い話だからどうでもいいのだが。

そして周りの奴らが、唐突に下された「除籍処分」宣告にざわざわと騒ぐ中、個性把握テストは始まる。

本当に普通の体力テストが個性を使ってもいいよという状態になっただけで……まあ、尋常ではない記録を除けば一見普通(？)の授業だ。

「とりあえず面倒臭いことには変わらん」

入学式があっても無くても、個性把握テストがあっても無くても、何があっても面倒だ。

そんなことを呟きながら、何となく感じ取る視線の数々。

……目立つな、この格好。
そう思いながら自分の服装を改めて再認識する。

黒のパーカーに、黒のマスク。
下は学校指定のジャージだが、フードを被っていることもあってますます目立っている。

普通に校則違反してるのに、何であのセンコー(相澤)は注意していないんだろうか、といった疑問か。

でもピアス開けてないしここ来てから騒動も何も起こしてないから大丈夫じゃないか。騒動は……そのうち起こすかもだけど(！？)

「おい次、朔亜。さっさとしろ」

「へいへーい」

そう考えているうちに自分の出番が回ってきたようで、案外サクサクと進むなと思いつつスタート位置につく。

走るの面倒臭いな。歩いたら駄目かな。

いや流石に殺される、目で。
そうだ、真の英雄は目で殺す。

というか実際目で個性を殺されている(消されている)ではないか。これは盲点だった。

位置についてを飛ばして「用意」の合図が送られ、個性の発動をする。制御装置(チョーカー)もきちんと仕事をしていて、自分でコントロールが出来ているのが分かる。

「スタート」

そして、覇気のないその声と共に走り出した。