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裏の話 ページ13

コツン、コツン、コツン



小さく響く誰かの足音



待ち人が来たのだろうか






『や、作之助。待たせたかな?』



「いえ、そこまで待っていません」



『優しいイケメン、だね』




待ち人、とは俺にとっての恩人のAさんだ


聞いてわかる通りAさんは他人のことを下の名前で読んでいらっしゃる。兄弟などで同じ苗字の時に呼び方に困るのでいっその事纏めて名前で呼ぼう、という経緯らしい。



話を戻すと



今夜、このBARで俺、織田作之助はAさんと待ち合わせをしていた


理由はAさんから頼み事がある、と誘われたからだ




俺が今ここに生きているのはAさんのお陰で
数え切れない、返しきれない恩があるのでどんなものでもAさんからの頼み事ならば、と受け入れる覚悟だ




席に着いたAさんは酒を頼まず水を頼んだ




「俺は遠回りに聞くのが苦手です」



『おう。知ってる』



「なので率直に聞きます。頼み事、とはなんですか」




先程どんな頼み事でも受け入れると述べたが、Aさんから頼み事等今までに受けたことがない。


今回の件はとてつもなく異例なのだ





『んー、まぁ吃驚するよな。ごめんなぁいつも突然で』



「否、大丈夫です」




『俺も作之助と同じように遠回りして問い出すのだ苦手なんだ。率直に頼もう』





『治と同じ職場、武装探偵社に職してみないか?』




「、それは、何故?」



『最近嫌に変な鼠やらなんならがうろちょろと動いててね』


『その行動が功をなせばこの地は荒れ果ててしまうだろう』



『そうなる前に手を打ちたい。』



『勿論、俺も今も手を回して色々してる。唯それだけじゃあ厳しいような、本音を言えば面倒くさそうな気がしてきてね?』



「、だから俺と、_太宰が手を組んで欲しい、と」



『ん、そういうこと。嗚呼勿論小説を書くことは止めなくても大丈夫。あの太宰が働けてる職場だ、それくらい大丈夫だよ』


『作之助が子供達の場から手を開ける分そこの守備は強化しよう。どう?頼まれてくれる?』





この方の仰ることだ。従うのが1番正しいと言える











「是非、やらせてください。」




『ありがとう。ごめんな、少し俺を助けてくれ』

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○△ - とても面白い作品をありがとうございます!?これからも頑張ってください! (2021年11月15日 9時) (レス) id: 3b11741dd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あめだま | 作成日時:2021年8月13日 4時

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