掃除屋はじめました。２【A3】 (ページ10)

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38話ページ10

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『マイケル・ジャクソン！！！？』

『…朝か……』

(よかった…夢…)

ゲーム中に寝落ちたのか。

カーテンの隙間から微かに朝日が差し込んでいる。横に転がってたスマホで時間を確認する。

時刻は現在７時過ぎ。
休みにしては早い時間だけど、二度寝する程でもない。

体を起こしてグッと伸びて、
パッと横見たらなんとかわうぃー寝顔の茅ヶ崎さんが。

『………』

『(ｶｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬ)』←連写

ある程度メモリが潤ったところで、部屋を出る。
朝から良いものを見た…なんていい日なんだ！！とホクホクしてると何処からか鼻歌が聞こえた。

(中庭から…？)

紬｢ふんふーん♪｣

『(ﾋﾟｺﾝ)』←ビデオ

朝から良いものを見た…なんていい日なんだ！！(2回目)

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『へー。じゃあこの中庭の植物、全部月岡さんが育ててるんですね
大変だー』

紬｢うん
でも、みんなが色々手伝ってくれるから。それになにより、植物は好きだからね｣

あの後、月岡さんに廊下から眺めていたのが見つかって、中庭に降りてきた。
一緒に水やりしながら世間話とかいろいろ。

紬｢朝早く起きるのは大変だけど、丞が起こしてくれるから｣

『丞って、あの筋肉マンな人？』

紬｢うん。幼なじみだから
なんだかんだ言って世話焼いてくれるんだ｣

少し照れ臭そうに、でも嬉しそうに語る月岡さん。

昨日の夜。月岡さんの隣でどっしり構えてた月岡セコム。
なるほど幼なじみだったのか。

(アレ？でも冬組公演のときって…)

思い出されるのは、初日とは大違いの主演の演技。ハキハキとして力強い、ミカエル。

でも、準主演とのやり取りには、
阿吽の呼吸のようなコンビネーションは感じられなかった。