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○〈科em〉 ページ3
※また
・・・・・
「エーミールさんて、凡事徹底とかほざくくせに性にはだらしないですね。」
em「……突然変なこと言うと誤った方向へハンドル切りますよ。」
仕事帰り、彼の運転する車で助手席に座る私はそんなことを呟いてみた。
エーミールさんはぎょっと目を丸くして目線だけ動かした後、すぐ前に向き直った。
em「そもそも、凡事徹底とはなんの関係もないでしょう。」
「そーですね。」
貴方、なんか変ですね、Aさんのニセモノですか？ と心配される。
「エーミールさんて、色々完璧だけどさ、三大欲求には抗えないんだなぁって。ニンゲンだなぁって。」
em「一応人間ですからね、私も。」
そう言って右にハンドルをきる。あれ、私のお家は左なのに。こっちはエーミールさんのお家に行ってしまうじゃないか。
em「変なAさんは面白いので、このままお話しを続けましょう。」
「じゃあこのままエーミールさんのお家泊まります。」
em「どうしましょうか。私、校長としての仕事を持ってきているのですが。」
「かまわないです。」
遠回しに今日はできない、ということを言ってる。
・・
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作者名：ぐりんてぃ | 作成日時：2023年12月23日 8時
