学園の王子様じゃないの？ねぇ太宰くん？【学パロ】

だめなんだって…まずいんだってば… ページ7

『あー…太宰くん信じらんない…』


いつもよりシャワーの強度を強めて気を紛らわそうとするがさっきの出来事が頭から離れない。



気のせいだよ。顔がいいだけだよ。性格最悪だよ。太宰治だよ？学園の人気王子様だよ？そりゃあちょっとはドキドキしてもしかたないよね。うん。そうだそうに違いない。



私がこんなんになってちゃダメじゃん…。


第一、太宰くんの事好きなのはかおりんじゃん。




ん？




あ、かおりんじゃねぇか！！！


え、ちょ、大事な親友の好きな人と同居！？え、ちょ、それの性格が最悪だって知ったらかおりん落ち込むよねー………。


例え、「太宰くんって性格最悪だよ。」って言ったとしても「なんで分かるの？」って言われたら終わりじゃん…。同居してますなんて言えないし…。クラスの女子が聞いてたとしたら…



ゾゾッと寒気が走る。


『あー、やめよやめよ。恐ろしくてたまんない』




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太宰side


橘 Aよりも学園にいい女の子たちは沢山いる。

なのに



さっき私を見て真っ赤になった彼女の顔が忘れられない____



お風呂から上がった彼女は普通に綺麗だと思った。



彼女は蛞蝓の好きな人。




もし彼女が蛞蝓の物になったら？
さっきの顔を見せたりするの？









太宰「気に入らない…」


ボソッと自分にしか聞こえない声で言う。




Aレベルは沢山いるのに。Aの友達の子の方が可愛いなって前から思ってた。



けど、なんか…







橘 Aのことを知ってみたい。こんなこと柄じゃなくて誰にも言えないけど。

楽じゃない。知ってたけど。→←太宰来んなぁ！！！

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