＃１２ ページ13
思いつくのは……。
透「もしかしたら、いるかもしれないですね。ですが彼のおかげで事件が解決しているという事もあるのでなんとも言えませんね。」
そう言われて、思わず笑ってしまった。
『そうですねぇ。いるかもしれないです』
きっと、私と彼が思いついた人は同一人物。
透「…彼が、もう少し早く居てくれたら僕がこんな思いをすることもなかったかもしれない。」
その言葉に、私は反応することが出来なかった。
.
.
.
お湯が沸いた音がした。
透「なんて顔してるんですか、Aさん。」
『………それはこっちのセリフです、安室さん。とりあえず、クッキーでも食べましょう。コーヒーも入れましたから。』
透「ありがとうございます」
クッキーを袋から取り出して、お皿に盛りつける。
『…お待たせしました。ブラック飲めます？』
透「ええ、大丈夫です。ありがとうございます」
『いえいえ。』
私たちはソファに座り、ボーッとテレビを見ていた。
『…たまにはこういう日もいいかもしれませんね。
少し一服してきます。』
そう言って、私はバルコニーに出た。
《今日は、流星群が見れる可能性が非常に高いです！》
へぇ…。見えるのかな。
空を見上げる。
透「Aさんて喫煙者なんですね。それも例の��元彼��の影響ですか？」
『え？えぇ。』
私たちは、目を合わさずにお互い空を見上げながら話していた。
透「…もしかしてと思いますが、その元彼って赤井……」
『あ！！流星群！』
透「ですね。初めて見ました」
『私もですよ。それに見てくださいあそこ！五つの星！カシオペア座ですかね。』
透「……えぇ。」
『…安室さん。なぜ私の元彼の存在を知ってるのか。
なぜあんな傷を負っていたのか。
…あなたは本当にただのアルバイターなのか。
それは、聞きません。けれど一言だけ言っておきます。
辛いと思ったならば、悲しいと思ったならばいつでも私の家に来てください。コンシェルジュには言っておきます。それにこちらも。
その時は、またこうして星でも見ましょう。』
そう言って私は合鍵を彼に渡した。
「あぁ、ありがとう。」
そういった彼は、今まで見た事がない嬉しいようなそんな顔をしていた。
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キャラメル(プロフ) - 17話、『Are you a handkerchief?』だと「あなたはハンカチですか?」という意味になっちゃいますよ笑「これはあなたのハンカチですか?」なら、『Is this your handkerchief?』だと思います。 (2020年5月26日 19時) (
レス) id: b8ac5a9a04 (このIDを非表示/違反報告)
megusnana(プロフ) - 伊達さんは航ですよ (2020年5月23日 16時) (レス) id: e70fd21919 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - これってオチ誰になんるんですか？ (2020年5月11日 13時) (レス) id: 203b0c7d28 (このIDを非表示/違反報告)
Young - 世良ちゃんは真純ですよー！！ (2020年5月4日 3時) (レス) id: 1bf9a5d2d3 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - ２２話最後の怖 (2020年3月29日 19時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2020年3月22日 2時
