結局特撮の夢が書きたい

一目惚れ (ナツカワハルキ) ページ1

アキトくんの姉。


「ナツカワハルキです！」

ビシッとした姿勢、勢い、あの目
そして何より我が弟よりはるかに良いガタイ…
どうしよう、一目惚れです


「ちょっとA？固まってるけど大丈夫？」

『あっ…ヒマリちゃん……大丈夫大丈夫…』


いけないいけない、つい見惚れてしまった
ヒマリちゃんにつんつんと肩をつつかれなかったら、多分ずっと固まってたと思う
ありがとう、ヒマリちゃん

イグニスくんもやってきて、別次元からやってきたって言ってるけど……
ほんとに別次元？別次元だったとしたら、私のこの一目惚れの恋は確実に叶わないものでは……！？
そんな……
って、私ほんとに一目惚れじゃん
なに成功させる気でいるの
私の恋はまずアキトくんが納得するかなんだから
そこからだなぁ……


『アキトくん、認めてくれるかなぁ…』

「ふーん？アンタ、あの青年に一目惚れでもした？」

『ひっ、ひひひ、ヒマリちゃん！？なんで！？』

「だって恋する乙女、って顔してるもの」

『うそん…』

ヒマリちゃんにはバレてしまった
やっぱり無理だよなぁ……
あーでも元の次元に戻っちゃう前に、1回だけでいいから遊びに行きたいなぁ
もちろん、弟同伴で(うるさいから)

でも、もし戻っちゃったら後悔するから帰ってきたら誘ってみようかな
うん、私頑張って……！


「戻りました〜！」

『あ、帰ってきた。おかえりなさい、3人とも』

「3人ともってことは…俺も含まれてるんすか！？」

『え…あっ……ダメだったかな…』

「いやいや！めっっっちゃ嬉しいっす！！！！」


3人で出かけてたから3人って言っただけなのに、この喜ばれよう
私の手を握ってブンブンしてる
……………ハルキくんと手を繋いでる！？！？
まっ、待って待って、ヒマリちゃん！助けて！！

視線を送ったけど逸らされた！！！


「お前！勝手に姉貴に触んなよ…！」

「あぁっ…すんません！！！」

『い、いえいえ、大丈夫ですよ…
アキトくんがちょっと敏感なだけなので…ね？』

「ね？じゃねぇよ、そんなんだから姉貴は不安なんだよ…」

「あ、もしかしてご姉弟なんすか？」

『そうです。アキトくんが弟で、私が姉です
きっとアキトくん、貴方の助けになれると思いますよ！
よろしくお願いしますね』

「ほんと助かりましたよ〜！」


どうやら、もうアキトくんのチカラが役に立ったみたい
私もなにか役に立ちたいな
でもここでの私の役割なんてなぁ…
ハルキくんのチカラになれることなんてないし…

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