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私は教室からバス停まで全力で走った。

待っててゆうき。すぐにいじめを止めてあげるから。
もうあなたが苦しむ姿を見るのは、耐えられない。


5分ほど走っていた。
バス停には、知り合いと思われる人物がいなかったのだ。


その時、どこか知らないおばちゃん達が私の方を向いて、変なことを言っていた。


「あの制服…。モンスターがいるところよ。」

「やぁねぇ。あの汚らわしいモンスターが同じ学校にいるなんて」



なんて言葉が聞こえてきた。


私は手に力が入った。

サンズ先生がどれだけ優しいか知らないくせに。

サンズ先生がどれだけめんどくさがり屋で、
ツンデレなのか知らないくせに。


モンスターってだけで差別してる、
あんたらの方がモンスターだろ。



そんな怒りが私を包み込んでいた。



「ニンゲンが受け入れないで、
誰が受け入れるっていうのよ…!」



そうだ、今でこそ少しはマシになっていているが、
1回目と2回目のループはモンスターへの差別がすごかった。

どこを歩いても、モンスターの悪口。悪口。


そんな環境で育った私はというと、
モンスターに対して何の感情も持っていなかった。
本当に興味が湧かなかったのだ。



ゆうきのことで精一杯だったし、自分のことも気にしないといけない時期だったのもある。



「あっ…バス…。乗らないと」

「お、加藤。よく会うな」

「さっ!!サンズ先生……」

「…オイオイ、さすがに驚きすぎじゃねぇか?傷つくぜ」

「ごめんなさい…。」


私が座席に座ると、やっぱりサンズ先生は隣に座ってくる。
…朝ので、慣れてしまう私に少し嫌悪感を覚える。



「サンズ先生って…生徒との距離感分かってないんですか」

「なんでだよ」

「普通は前の席か、
後ろの席に座りませんか?それ以外も」

「…heh。これもちょっとしたからかいだよ」

「いややめてくださいよ…」




心臓に悪い、と言おうとした矢先に、
カメラのシャッター音が聞こえた。


「サンズ先生、聞こえましたか」と聞くと、「…あぁ」と少し機嫌が悪そうな声で、答える。

まだ、誰を撮ったのか確定はできないけど、
後ろを振り向いた時にスマホを出していたのは、
うちの学校の生徒だ。



「サンズ先生のせいですね」

「いやお前のせいだ。」




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設定タグ:アンダーテール , サンズ , 教師   
作品ジャンル:その他
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ひなどり。(プロフ) - きもPさん» わぁっ、ありがとうございます!!そのお言葉、読む度に噛み締めております!中学生になって投稿頻度も落ちてきていますが、できる限りベストは尽くそうと思います! (4月30日 20時) (レス) @page21 id: dfd167e6a3 (このIDを非表示/違反報告)
きもP(プロフ) - 完全好みです、最高です。取り敢えず崇めておきます。 (4月30日 10時) (レス) id: 1099d16ec8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなどり。 | 作成日時:2023年10月6日 17時

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