検索窓
今日:29 hit、昨日:19 hit、合計:4,248 hit

7。 ページ7






「ねっ、ねぇ…、ほんとに付いてこなきゃダメ…?」

「ダメ!!」


階段を登りながら、私はめんどくさくなっていた。

朝の件もあるから、顔も合わせにくい。


それでもゆうきは来てほしい、とお願いする。
ゆうきって先生と話すの苦手だったっけ。

サンズ先生以外と話してるところは、よく見かけるんだけどな。


もしかして、ゆうきもサンズ先生苦手?


そう考えながら、2人で職員室のドアを
コンコン、と叩いた。


「失礼します。
1年3組、小林ゆうきです!サンズ先生いますか」

「そんなやついねぇな」



サンズ先生は、自分で自分はいないと答えた。

それに私は、呆れてうっかり口を滑らせてしまった。


「いや…いますけどね」

「…なんだ?ガキンチョ」

「小林ですよ!理科の教科書忘れちゃいまして〜…」

「おう、それは大変だな。」


すると、先生は立ち上がって、私の方へ向かってきた。



「加藤。コピーよろしく」

「えっ、なんでですか!」

「理科係だろ。しっかりやれよ」

「いや…意味分かんないです…。」


半ば強制的にさせられた、コピー仕事。

ゆうきも手伝ってくれてるから別にいいけど、
なぜ私まで巻き込まれなきゃいけないのか。


ほんとにサンズ先生ってよく分からない。



そして、さっきからコピー機が動かない。

私だって、やらなきゃいけないことがたくさんあるのに。
だんだん腹が立ってきた。



「サンズ先生。」

「どうした?そんな"スカ"した顔して。"骨"だけにな」

「いや、…スカしてませんから。
コピー機。壊れちゃったんですけど」

「お前はゴリラか?」

「……」

「…わぁったよ。そんな怖い顔すんな」



ゆうきは私達の会話を聞いて、
「理科係にはもうなりたくないかも」と言っていた。


私もそう思う。

なんであんな人が女子生徒から人気なんだろう。
私には到底分からない感情だ。


サンズ先生が帰ってくると、「まだいたのか」と言ってきた。
いや、当たり前だろうが。


「サンズ先生ー、あんまAいじめないほうがいいよー」

「それはどうしてだ?」

「Aが相手をしてくれなくなっちゃうからです」

「おー、それは困るなぁ」

「ちょっ…、何言ってんの?」



この2人は、混ぜるな危険コンビな気がする。





8。→←6。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
設定タグ:アンダーテール , サンズ , 教師   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひなどり。(プロフ) - きもPさん» わぁっ、ありがとうございます!!そのお言葉、読む度に噛み締めております!中学生になって投稿頻度も落ちてきていますが、できる限りベストは尽くそうと思います! (4月30日 20時) (レス) @page21 id: dfd167e6a3 (このIDを非表示/違反報告)
きもP(プロフ) - 完全好みです、最高です。取り敢えず崇めておきます。 (4月30日 10時) (レス) id: 1099d16ec8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひなどり。 | 作成日時:2023年10月6日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。