検索窓
今日:33 hit、昨日:19 hit、合計:4,252 hit

28。 ページ28






結局半ば強制的に、サンズ先生の車に乗ってしまった。

しかも助手席。


横を向くと、先生の真剣な顔が目に入る。
不覚にもかっこいいと思ってしまう。



たまに「どっち?」と結構顔を近づけて言ってくるので
その度に心臓がバクバク鳴る。


その時先生は「あ、」と声を漏らした。


「どうしたんですか?」と言う暇もなく、
すぐに答えた。



「パピルス…、迎えに来てって言われてたんだった。」

「え、」

「ちょっ、電話かける。」


そう言って先生が電話をかけると、
パピルスさんは3コールで電話に出た。


ゆうきも電話かけるとすぐ出るしな…。

どことなく、テンションとか喋り方とか似てる気がする。



「あー、パピルス?俺の生徒もいるけど。
…家に連れてく?…マジで洒落になんねぇよ。」



今更気づいたけど、サンズ先生の一人称ってどれなんだろう。
「俺」になったり「オイラ」になったり。






後…家に連れてくって何!?


パピルスさんとサンズ先生、今どんな会話してるの!?



電話を終えると、先生は何事もなかったように
道を走り出した。



いや何も状況飲み込みきれてないんですけど。



「加藤。」

「はっ、はい!!」

「親御さんに遅くなるって連絡しといてくれないか?」

「…はい…?」

「パピルスがアンタも来いってうるせぇんだ。」



さすがに教師の家に上がり込むのはやばい。
学校的にも法律的にも。


…待って。私って家の鍵持ってきてたっけ。


しかも親夕方に帰ってくるし。



「あっ…あの。」

「ん、」

「私、スマホ、忘れてました…。
ついでに家の鍵も…、」

「…じゃあ昼ご飯食ってけば?どうせ食べてねぇだろ」

「……………じゃあお願いします。」




また私は、
踏み込んではいけない領域を踏んでしまった。



29。→←27。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
設定タグ:アンダーテール , サンズ , 教師   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひなどり。(プロフ) - きもPさん» わぁっ、ありがとうございます!!そのお言葉、読む度に噛み締めております!中学生になって投稿頻度も落ちてきていますが、できる限りベストは尽くそうと思います! (4月30日 20時) (レス) @page21 id: dfd167e6a3 (このIDを非表示/違反報告)
きもP(プロフ) - 完全好みです、最高です。取り敢えず崇めておきます。 (4月30日 10時) (レス) id: 1099d16ec8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひなどり。 | 作成日時:2023年10月6日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。