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「A〜!!」

「おぉ、ゆうき、理科は覚えられそう?」

「無理…。」

「もー、復習した方がいいよってあれほど言ったのに」


教室の中でゆうきはゾンビみたいに机に突っ伏し、
理科の教科書と仲良く喋っている。

その時、清水さんがこちらに、
接近してきた。

「私も一緒に勉強していい?」とのこと。


私はあまりいい顔をしなかったが、
ゆうきが「大歓迎!!」と言うので、ゆうきに従うことにした。


「……」



ダラダラ解いていると、休み時間はもう10分を切った。

人生を何度生きても、勉強はできないし、嫌いだ。



「加藤さん。ここ、間違ってるよ」

「え、…ほんと?」

「うん」

「…うわ、しかもがっつり出るとこじゃん。
ありがと、清水さん」

「…私もそこ苦手だし、お互い頑張ろ!」

「うっうん、」


「ちょっとー2人の世界に入らないでよー」とゆうきは暴れているが、それよりも私は清水さんのキャラが優しくなっていることに1番びっくりしていた。


今までは、自称陽キャの一軍女子みたいな感じだったのに、今では、人当たりがいい、優しい人だ。

やっぱり、変わったきっかけってゆうきなのかな。


「…変わったね。清水さん」

「…うん。あなたにもたくさん迷惑かけたよね。
思えば、加藤さんの言う通りだなって思ったよ」

「…ごめん、覚えてないや」

「それはひどいよー。(笑)」

「しゃーないよ!Aはおばあちゃんだから!!」

「はい、ゆうきは口じゃなくて手を動かす」



私のツッコミがツボにはまったのか、
清水さんは大笑いをしている。


テスト勉強を真面目にしていた人達にはすごく睨まれたけど、私はそんなに悪い気はしなかった。



絶対テスト勉強の雰囲気ではないけれど。



「そうだ加藤さん。私のことはぜひ名前で呼んでほしいのだけど」

「…いいよ、あかり。
けど、私のことも名前で呼んでね」

「それくらいお安いご用よ!」


ついにチャイムがなってしまった。

みんな一斉に筆箱だけにして、
視線をドアに向ける。





試験監督はサンズ先生だった。





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ひなどり。(プロフ) - きもPさん» わぁっ、ありがとうございます!!そのお言葉、読む度に噛み締めております!中学生になって投稿頻度も落ちてきていますが、できる限りベストは尽くそうと思います! (4月30日 20時) (レス) @page21 id: dfd167e6a3 (このIDを非表示/違反報告)
きもP(プロフ) - 完全好みです、最高です。取り敢えず崇めておきます。 (4月30日 10時) (レス) id: 1099d16ec8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなどり。 | 作成日時:2023年10月6日 17時

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