検索窓
今日:35 hit、昨日:19 hit、合計:4,254 hit

20。 ページ20






「ふぁ……、眠い」


そうだ、今日は休日だ。

昨日がとても濃い1日だったからか、まだ疲れが抜けていない。


気分転換にゆうきにラインをしようとしたが、
土曜日はピアノで忙しい、と言っていたことを思い出して、連絡は控えておいた。



スマホをぽちぽちと触っていると、
『親善大使の握手会!』というサイトに目が止まった。



「大使…?サンズ先生が言ってた…ような。」



場所もそれほど遠くないので、行ってみることにした。


自転車を走らせて、10分。

やけに人が群がっている場所がある。
きっとあそこだ。



人を避けながら目を凝らしてよく見ると、
本当に10歳くらいの幼い子供だった。


「君…初めての子?僕はフリスク。」

「…?……フリスク!?」

「おぉ…どうかした?」


いつしかパピルスさんが言ってた、あのフリスク?



「パピルスさんに聞いたんです。名前だけですけど」

「パピルスが…?面識あるの?」

「あっいや、多分誰とでも仲良くなれる人だから
成り行きで私と話したんじゃないですかね」

「そうだったんだね」



すると、後ろから「おい!いつまで喋ってんだ!」という声が聞こえてくる。

他の人も似たような言葉を言っている。


時間制限とかあったっけ。

キョロキョロすると、1人15秒と書かれた看板が立っている。
いやアイドルか。


「話し込んでしまってごめんなさい。
またどこかで会ったら」

「あっうん!来てくれてありがとう。」

「では」



すれ違う人々が私を見て舌打ち。
「クソが」という言葉を浴びせられた。


「こわ…。」

「おい、そこのニンゲン。」



肩がビクッとしてしまったが、
動揺を隠しつつ、声のした方向を見た。


私の目の前には魚人が立っていた。
少し、魚の匂いがする。



「わっ…、私に何か?」

「…いや、大丈夫か?ニンゲン達にひどい言葉を浴びせられたじゃないか」

「あぁ…、あんなん普通なんで。
むしろ私が悪いんですよ」

「そうか…。私はアンダインだ!」

「えっと…加藤 Aです。」

「おぉ!!サンズから聞いているぞ!」



…いや、ここまでくると怖いんだけど。


先生ってそんなもんなのかな。

バガパンさんとかでも、ゆうきの話題出てたし、
先生として生徒の話をするのは普通なのか。



モヤモヤしていた心が、より強まった。




21。→←19。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
設定タグ:アンダーテール , サンズ , 教師   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひなどり。(プロフ) - きもPさん» わぁっ、ありがとうございます!!そのお言葉、読む度に噛み締めております!中学生になって投稿頻度も落ちてきていますが、できる限りベストは尽くそうと思います! (4月30日 20時) (レス) @page21 id: dfd167e6a3 (このIDを非表示/違反報告)
きもP(プロフ) - 完全好みです、最高です。取り敢えず崇めておきます。 (4月30日 10時) (レス) id: 1099d16ec8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひなどり。 | 作成日時:2023年10月6日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。