18。 ページ18
•
「…あ?、……あのー、カトウさん?
もしかして惚れてたり…。」
「そっ、…!そんなわけないじゃないですか!」
「へいへい、すまん」と、口では謝っているけど、
すごくニヤニヤしていた。
私が先生を好き、?
絶対そんなことない。
私はそこら辺の陽キャ女子とは違うんだ。
静かに生きていたいから。先生に恋なんて、そんな無謀なことするわけない。
店員さんを見ると、今度は不思議そうな顔をして、
こんなことを尋ねてきた。
「…てか、俺が怖くねぇの?」
「……、このバーガーおいしいですね。」
「いや嬉しいけど、質問に答えろよ」
「…そりゃ…怖いですよ。
でも、…。悪い人じゃないですよね?」
「お…おう。当ったり前じゃねぇか」
「じゃあ好きです。」
パクッと最後の一口を食べて、「ごちそうさまでした」と
店員さんに言っておいた。
何か反応が返ってくるかと思ったけど、
返ってこなかった。
もう一度見上げてみると、
何か言いたげな顔をしている。
「……俺、バガパン。」
「……はい?」
「名前!」
「あぁ……、、。私、加藤 Aです」
「A…。気ぃつけて帰れよ」
「はい。」
バガパンさん…。
不思議な人だった。
バーガーおいしかったし、次はゆうきも一緒に連れて行ってみようかな。
スマホを取り出し、時間を確認する。
もうバスが来る時間だ。
「サンズ先生もいるのかな…。」
「オイラがどうかしたか?」
「うわぁ!!!」
「heh…何回見ても飽きないな」
「もっもう……ビビらせないでくださいよ」
バガパンさんと話していた会話を思い出す。
あんなこと話してたからか、まともに顔が見られない。
「そういやさっき、バガパンと話してたな。」
「え、…あぁ…はい」
「何話してたんだ?」
「えっと…。サンズ先生が私のことをよく話題に出すと、バガパンさんが言ってて…、ほんとですか?」
「…少し語弊があるな。いじってるんだよ」
「…いや、ほんとにやめてください」
少し、甘い答えを期待してしまった私が
すごく恥ずかしい。
•
29人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなどり。(プロフ) - きもPさん» わぁっ、ありがとうございます!!そのお言葉、読む度に噛み締めております!中学生になって投稿頻度も落ちてきていますが、できる限りベストは尽くそうと思います! (4月30日 20時) (レス) @page21 id: dfd167e6a3 (このIDを非表示/違反報告)
きもP(プロフ) - 完全好みです、最高です。取り敢えず崇めておきます。 (4月30日 10時) (レス) id: 1099d16ec8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひなどり。 | 作成日時:2023年10月6日 17時