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理科が終わり、みんなが帰ろうとしていた頃。


ゆうきがいないことに気がついた。
…なんで?さっきまで一緒にいたはず。

そのため、いろんなところを探し回るようにした。


「…いない。なんで……」


最後に屋上を探す。

すると、ゆうきはいた。
けど、清水さんとも一緒にいた。


隣に座って、向かい合って何かを話している。



「ゆう……き?」




「そっか…。それだけ愛してたんだね。
無理ないよ、自分の彼氏を取られるとか嫌だもんね」

「…奪おうとか考えてたりしてた…?」

「ない…とは思う。けど、ゆうきも先輩のこと好きだったから、……でも!本当に奪ったつもりとかさらさらなくて…!」

「もういいよ、ありがとう。小林さんと話してて思ったよ。あぁ、この子には勝てないな、って。
ほんとにごめんね…。ごめんなさい。」



ゆうきと清水さんが仲直りをしていた。

お人よしだな、ゆうきは。

自害に追い込んだ人にも優しくしちゃうんだもんね。
今は違うけど。


まだ少し心配だけど、ここは2人にしてあげて、私は1人で帰ることにした。

バス停に行く前に、最近話題になっている、
ハンバーガー屋に行こうと思っていた。


目的のそれは、とても目立たない店だった。
だけど、味はおいしいと有名だ。



「すいません、グラムバーガー1つくだ……さい。」

「…ちょっと待ってな」


モンスター…。
しかも、ガラ悪そうな店員さんだったな。

私がこんなこと思ってちゃダメだよね。



「ほい。毎度あり。……てかあんたさ、」

「…?」

「サンズさんのとこの…カトウさん、だよな?」

「!……そうですけど…。」

「おどおどしてるからすぐ分かったわ」

「え、……サンズ先生は一体どのような説明を…。」

「おどおどするけど、生意気なやつ」



話し始めると、店員さんは頬杖ついた。


サンズ先生は生徒を何だと思ってるんだ。

「あれが先生ねぇ…」と店員さんが呟いた。


…あれ?ここはうちの学校の生徒もよく通うはずだ。
説明されてるのは、私だけ?



「あっあの…。」

「ん?」

「説明されているのは、私だけですか?
もっと他の生徒とか…」

「あー…、たまーにコバヤシってやつは出てくるけど、
学校の話になると、カトウさんが必ず出てくる」

「……」



「へ…」と声を出して、
私は耳まで顔が赤くなっていた。




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ひなどり。(プロフ) - きもPさん» わぁっ、ありがとうございます!!そのお言葉、読む度に噛み締めております!中学生になって投稿頻度も落ちてきていますが、できる限りベストは尽くそうと思います! (4月30日 20時) (レス) @page21 id: dfd167e6a3 (このIDを非表示/違反報告)
きもP(プロフ) - 完全好みです、最高です。取り敢えず崇めておきます。 (4月30日 10時) (レス) id: 1099d16ec8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなどり。 | 作成日時:2023年10月6日 17時

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