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いじめの主犯は分かっている。
清水 あかりさん。
彼女はゆうきの彼氏の元カノだった。
別れた原因はあまりよく知らないけど、
清水さんの性格に難ありだったらしく、ゆうきの彼氏から別れを告げたそうだ。
そりゃそうだ。いじめなんかする奴の性格なんて、はっきり言ってクソだ。
今は新しい彼氏もいるそうだが、
未練タラタラで忘れられないらしい。
そして今は昼休み。
そろそろ清水さんのいじめがエスカレートしてくる頃だ。
でも、ゆうきは先生に相談しに行っている。
だから1人ではないはず。
卵焼きを食べながら、
今までのことを整理する。
「ゆうき…大丈夫だよね」
付いて行きたかったが、ゆうきが「1人で行きたい」と
言ったのだ。
心配で心配で仕方なかったが、その気持ちをグッと堪えて、「分かった」と笑顔で言った。
待ってからもう15分は経つ。
何もされてないといいけど…。
「ただいま」
「…!、っゆうき!」
「…次、理科の授業だから楽しみにしとけって…」
「…ん?どういうこと…?」
「分かんない…。何言うつもりなんだろう……。」
教室で私達は「?」を浮かばせる。
すると、1人の女子がこっちに近づいてきた。
清水さんだ。
「ねぇあんたさ」
「なっ、…何?」
「彼氏に愛されてると思ってる?」
「なん…でそんなこと聞くの?」
「答えろよ!!」
ゆうきが怯えている。
私は少し間、思考が停止してしまっていた。
だけど、すぐに冷静に戻り、無意識のうちに清水さんを睨んでいた。
それが清水さんの目に入ってしまった。
「…睨んでる?」
「…うん。」
「あんたも気持ち悪いよねー。ずっとゆうき、ゆうきってさ。マジ吐き気するからね」
「……なんか悪い?好きでいるんだけど。」
「きっしょ。なんなの?その言い方」
「私達からしたら、
気持ち悪いのはあなた達なんですけど」
「!…お前っ!!」
清水さんが殴りかかろうとしたその時、
誰かが清水さんの拳を止めた。
サンズ先生だ。
ゆっくり手を下ろして、サンズ先生は「お前ら全員座れ」と言った。
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ひなどり。(プロフ) - きもPさん» わぁっ、ありがとうございます!!そのお言葉、読む度に噛み締めております!中学生になって投稿頻度も落ちてきていますが、できる限りベストは尽くそうと思います! (4月30日 20時) (レス) @page21 id: dfd167e6a3 (このIDを非表示/違反報告)
きもP(プロフ) - 完全好みです、最高です。取り敢えず崇めておきます。 (4月30日 10時) (レス) id: 1099d16ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなどり。 | 作成日時:2023年10月6日 17時