幻の剣士 ページ7
ーーー
土方side
「今、ゲームって…」
「マリカーは凄かったけど、まさか刀を扱えないのか…？」
ザワザワとする隊員達。
…それもそうだ。
この組織に刀を扱えない者は居ない。
ーうむ…ゲームの中では幻の剣士と呼ばれておるー
狐のこの言葉。
察するに、一回も稽古を…ましてや、ろくに部屋の外に出た事もないのに、刀なんて握った事もないはずだ。
土方(少なくとも松平公は絶対ぇ、刀なんて教えてねぇだろうしな…)
総悟「まぁ、実践が一番でさぁ。隊内で一番の腕を持つ俺が直々に相手してやんだから、感謝しろよな」
なんて言いつつ、明らかにどう打ちのめしてやろうか…と、言う目をしている総悟。
土方(悪いな、狐。洗礼受けてもらうぜ…)
心の中で謝りながら狐に木刀を渡す。
『…こ、これが竹刀…！』
す、すげー！！
土方「……」
近藤「え、えー…これより、剣技勝負を開始する！」
両者構え……
スッ
近藤さんの手が勢いよく振り下げられ、試合が始まる。
総悟「受けてみやがれえぇぇ！！」
先に仕掛けたのは総悟。
『あっえっ…？！』
困惑した様子の狐は総悟の刀を受け……………………………なかった。
それどころか総悟の背後を狐は取っていた。
近藤「なっ？！」
総悟「！…ちっ！」
一瞬驚いた様だがすぐに後ろを向き体勢を立て直す総悟。
総悟「テメェ…今何したんでぃ…」
『沖田殿の頭上をジャンプしたのだ』
避けても良いのだろ？？
なんて軽々言う狐。
総悟「へぇ……俺の背はそんなに飛び越えやすいかい…」
『まぁ、土方殿よりは飛び越えやすいな』
総悟「…」
ピキピキと青筋が浮かぶ。
総悟「土方殺す…」
パシンッ
鳴り響く竹刀の音。
近藤「そ、総悟の勝利！！！！」
ワァァァァ！！！と、盛り上がる観衆。
総悟「俺の上を飛び越えるなんて、百年早いんだよ」
そう捨て台詞を残し、部屋を出ていく。
土方「おい、大丈夫か？」
未だにうずくまる狐に声をかける。
『うぅぅ…痛い………』
近藤「ごめんな、狐君。総悟も容赦なくって…」
『でも…ぅっ、普通は…急所には…当てないだろっ…！』
目に涙を浮かべながら、睨んでくる。
土方「そういう奴なんだよ。触らぬ神に祟り無し、だ」
『…外の世界は怖い…』
そう狐が呟いた。
ーー
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 226人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イッちゃんことイツキ - めちゃくちゃすっきゃねん。続き待っとるよ？ (2019年8月14日 23時) (
レス) id: a379afff4d (このIDを非表示/違反報告)
ミルキークイーン(プロフ) - 月夜 黒輝さん» コメントありがとうございます。長らく更新を止めてしまい申し訳ないです。私自身もなんとか完結には持っていきたいと思っていますので、出来るだけ早く最終話をお届けできるよう頑張ります。ご意見ありがとうございました！ (2018年11月23日 1時) (レス) id: ed76086949 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - 続きは無いのですか！もうすぐで終わりそうなものなので完結までみたいです！ (2018年11月21日 3時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキークイーン(プロフ) - あこさん» コメントありがとうございます！更新頑張りますm(*_ _)m (2017年12月7日 23時) (レス) id: ed76086949 (このIDを非表示/違反報告)
あこ - 更新待ってます!!wkwk (2017年12月4日 19時) (レス) id: 776ad2af11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミルキークイーン | 作者ホームページ：
作成日時：2016年9月4日 1時
