最速 ページ36
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狐side
神楽「おーい、狐野郎!お揚げ持ってきたゾ!!出てこいヨ!」
山崎「あ、まただ。最近、よく来るね」
隣に居る退ちゃんが、聞こえてきた声に苦笑いする。
『…そうだな』
夜兎族を置いて公園を出ていった日から、早一週間。
夜兎族は、毎日毎日朝、昼、晩と真選組に訪れていた。
神楽「ハッ、逃げる事しか出来ない狐さんは、これからもずっとこの私に恐れをなして逃げ続けるんだローな?」
山崎「逃げる事しか出来ない?」
『ぬ…退ちゃんは気にしないで。ちょっと行ってくる』
山崎「うん、行ってらっしゃい」
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神楽「情けない奴ネ!出て…
『来たが?情けない奴ですまんな』
そして、お揚げを貰おうかと右手を差し出す。
神楽「ふんっ、やっと出てきたアルね!」
ヒラヒラと、持っているお揚げを揺らす夜兎族。
『ほら、さっさっとお揚げを…ってお、おい!!』
近づいてきたと思えばおもむろに右手を取り、駆け出す夜兎族。
神楽「ちょっと、来てもらうネ」
タッタッタッと、走りながら夜兎族が言う。
『はぁ…何処に連れて行きたいんだ?』
神楽「万事屋アル」
『ん。そうか、着いていってやろう…だが、』
これでは遅い。失礼するぞ。
神楽「え?」
俺に担がれた夜兎族が、驚いた様に声をあげる。
『口を閉じて何も喋るな。舌を噛むぞ。目も閉じておけ。何が入るか分からんからな』
では…と、一気に走り出す。
神楽「おまっ、なにっ、はやっ…」
『喋るなと言っただろう?…夜狐族は宇宙最速の種族。お前の様な力だけ種族の夜兎族とは出来が違うんだ』
後、すまないが俺は今昼休憩中でな。
休憩終わりまでには、屯所に帰りたい。というか、用が済んでいなくても俺は帰る。
『ま、分かったなら早く着くためにも喋らず大人しくしておけ』
神楽「…」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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イッちゃんことイツキ - めちゃくちゃすっきゃねん。続き待っとるよ? (2019年8月14日 23時) (レス) id: a379afff4d (このIDを非表示/違反報告)
ミルキークイーン(プロフ) - 月夜 黒輝さん» コメントありがとうございます。長らく更新を止めてしまい申し訳ないです。私自身もなんとか完結には持っていきたいと思っていますので、出来るだけ早く最終話をお届けできるよう頑張ります。ご意見ありがとうございました! (2018年11月23日 1時) (レス) id: ed76086949 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - 続きは無いのですか!もうすぐで終わりそうなものなので完結までみたいです! (2018年11月21日 3時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキークイーン(プロフ) - あこさん» コメントありがとうございます!更新頑張りますm(*_ _)m (2017年12月7日 23時) (レス) id: ed76086949 (このIDを非表示/違反報告)
あこ - 更新待ってます!!wkwk (2017年12月4日 19時) (レス) id: 776ad2af11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルキークイーン | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月4日 1時