【銀 魂】*引きこもりの狐*/男主/

雰囲気 ページ30

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山崎side


『コレ、お前に渡せばいいのだろ？』

ドサッと、落とされる酢昆布の入った袋。

神楽「…テメェ…酢昆布に罪はねぇだローが！！」

…いきなり険悪な雰囲気の二人。


狐が始末書から解放され一日。
俺は狐の監視役として、万事屋へと来ていた。

山崎「ちょっ、狐！！謝りに来たんだから、そんな態度…
『退ちゃんは、黙っててよ』

ギロりと睨まれる。

神楽「んだヨ。お目付け役つけられてやんのか？」

『勝手に付けられたのだ。お前が死なない様にな。お前が強ければ付けられる事もなかっただろう』

フッと、馬鹿にしたように笑う狐。

神楽「…お前、私が弱いって言いたいのカ…？」

『そう言ったつもりだが…と、言うかそれ以外に何がある？…』

神楽「お前…お前…！！」

銀時「神楽、辞めとけ…あらあらー、狐君。好きな子程苛めたくなっちゃうの？男の子だねぇ」

出てきたのは万事屋の旦那。
のんびりとした口調とは裏腹に、冷たく狐を睨み付けていた。

『ハハ、坂田殿〜冗談がキツいな』

睨み返す狐。

銀時「狐君も言葉がキツいよ？どうしたのさ？」

『別に、坂田殿には関係無いだろう？それにここで坂田殿が出てくれば、そこの娘が不利になる事に気付いていないのか？』

銀時「はぁ？」

『な、神楽と言ったか？やはり、保護者に出てきて貰わねば俺に勝てんのだなぁ？』

旦那にも攻撃を始める狐。

銀時「おい、それは…
神楽「銀ちゃん、いいアル。コイツの言う通りネ。私が自分でコイツとやるネ」

『良い心意気だ。だが…』

俺の用は済んだ。さ！退ちゃん、帰ろう！と狐がにこやかに笑いかけてくる。

すると、その時…

「あー！！狐さんだ！！」

「おっ、狐！お久〜」

何処から沸いたのか一斉に狐に詰め寄る町の子供達。

『おぉ、お前ら 久しぶりだな！！って、おい！狐さんと呼べ！…あ、チョコありがとな？凄く美味しかったよ』

と周りに笑いかける狐。

銀時「な、何あれ」

先程の雰囲気とは一変し、楽しげな狐に戸惑う旦那。

山崎「狐は、ここらの子供たちの間じゃ人気者でしてね…」

見回り中でも、時々同じ様な事があるんですと見知った子供の顔を眺める。

銀時「そう、なのか…混じっても違和感ねぇな…」

『ま、待て、坂田殿！違和感は感じて欲しい！！』




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経済力→←☆番外編3☆　ニューフェイス

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