【銀 魂】*引きこもりの狐*/男主/

成人済み ページ3

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沖田side

総悟「面白そうな奴ですねぇ」

遠くで隊員達に囲まれる狐を見てニヤリ笑う。

土方「なにが、面白そうだ。手のかかる奴が増えただけじゃねぇか…」

はぁ…と、溜め息をつく土方。

総悟「そりゃ良かった。土方過労で死ね」

土方「お前が死ね」

『…』

そこへ幾分かげっそりした、テンションの低い狐が近づいてくる。

土方「なんだ狐。隊士からの激励終わったのか」

『…あぁ』

総悟「んで、どうしたんでさ。随分、疲れた顔してやすけど…ま、まさか！宴の主役が早々に部屋に帰るってのはないですよねぇ？」

『…ッ、そうだな…』

どうやらその気だったらしく、バツの悪そうな顔を浮かべる。

土方「おい、総悟。あんま苛めてやんな。狐、無理そうなら戻っていいぞ」

『そ、そうか…！なら、お言葉に甘…
総悟「へぇー、帰っちまうんですかぃ。主役なのに？さっき囲んでた隊士達が悪いみたいだ」

土方「総悟！テメェ、言った側から！」

『な、何を言っている。最初から帰るつもりなんて無い』

腰を下ろし直す狐。
どうやらからかい甲斐のある新人みてぇだ。

総悟「いい心意気でさ」

土方「狐、あんま無理すんな。明日から任務も入ってる」

『舐められてる気しかしない故、ここで帰る訳にはいかん』

総悟「ふぅーん。じゃあ、飲みで対決でもします？…土方さんと」

『…明日、どうなってもいいのなら受けよう』

土方「はぁ？俺と？テメェでやれ、総悟｣

総悟「うわぁ、土方さんったら未成年に酒を勧めてらぁ。それでもアンタポリ公かよ」

そう言いビールを煽る。

土方「…お前、その手の中にあるもん知ってっか？あと狐も未成年だろ、辞めとけ」

『…俺は成人済みだ』

少しムスッとして答える狐。
その姿はどこからどう見ても、成人済には見えず…

土方「は…？」

土方さんも目をパチクリさせる。

『23歳だ』

そこの性悪野郎よりも年上だ…
少し拗ねた様子で睨んでくる狐サン。

総悟「そりゃあ、驚きやした。しかも、年上だったとは…俺はてっきり幾分も年下だと…」

『…っ』

狐サンは悔しいのか、口を噤みぷるぷると震える。

土方「ま、まぁ、そーゆう奴もいるよな…」

土方のフォローに一気に顔を赤らめる。

『ゆ、許さねぇ！！お、覚えとけよ！』

なんて言い残し部屋を飛び出していった。


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