快気祝い −作戦− ページ14
あれからしばらく経ったある日。
ホスト部一行は、Aの快気祝いと称して某ネズミーランドに訪れていた。
A「うわぁー！すごい、僕ここに来たの初めてです！」
馨「そうだね、僕もこんな庶民のテーマパークに遊びに来たのは初めてだよ。ね、光」
光「そうだね馨。人が多くて息がしづらいけど…まあ、Aが喜んでくれてるし！たまにはいいよね」
ハルヒ「もー、２人とも現実見過ぎ。仮にも夢の国らしいから、今日くらいそこの住民になろうよ」
無気力とは。
今日は環の提案で、みんな私服ではなくいつもの桜蘭高校の制服で集合した。
よく高校生がやる「制服でおでかけ」をしたかったそうだが、正直目立ってしょうがない。
「ねぇ、あれ桜蘭高校の制服じゃない？！」
「ホントだ！なんでこんなとこにいんの！？しかもみんな超イケメン…！レベル高い…！」
小さく呟かれる賛辞に気付いているのはごく少数。しかし話しかけようとする者はいない。なぜなら、ホスト部の周りには鳳家御用達のＳＰが円陣を組んで一般人の進入を防いでいるからだ。
鏡夜「やっぱり、ＳＰを連れてきてよかったな。もしいなかったら俺たちみんなあの人混みの中で埋もれ死んでいただろうから」
環「きょーや、そういうのいくない！！」
環だけはＳＰなしで普通の男子(女子)高校生として楽しみたかったようだが、金持ちの跡取りばかり揃う彼らを狙って誘拐などの犯罪が起きないとも限らない。
そればかりは阻止しなければならないと、他のメンバーが頑なにＳＰをつけること推したのだ。
光邦「ふふ、やっぱりたまちゃんはみんなの気持ち考えてはいたんだろうけどね！こればっかりは僕たちにはどうしようもないから〜」
崇「………金持ちも考えよう」
ギャアギャアと騒ぎながらも少し浮かれた足取りでアトラクションへの道を進んでいく。
その一番後ろ、環と鏡夜の２人はこっそりと、周りに気付かれぬように顔を寄せ、小声で言葉を交わす。
その距離にまわりから多少の黄色い悲鳴が上がるが、ホスト部にとってはいつものこと…と割り切っているため特に反応はない。
環「鏡夜、今夜のナイトパレード…ちゃんと作戦通りにしろよ」
鏡夜「…お前は俺に何をさせようとしてるんだ」
環「だから、もう作戦は説明してあるだろ！その手はず通り。大丈夫、お前たちなら…な」
先を見越したようなその目に、鏡夜は何も言い返せずにただ目の前を歩く彼らに目を向けた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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名無し51934号(プロフ) - 最高すぎます、、、できたらまた、、鏡夜先輩のを(( (2020年9月23日 3時) (
レス) id: ff1ca694a3 (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とっても面白い素敵なお話をありがとうございますm(_ _)m思わず1話から最後まで読んでしまいました！これからも素敵なお話をよろしくお願いします！ (2019年11月1日 15時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
樹 - おー、更新されてる!相変わらず面白いですね♪お帰りなさい！待ってました！更新頑張ってください！ (2019年1月5日 14時) (レス) id: 7fba46ff84 (このIDを非表示/違反報告)
ポテトサラダ(プロフ) - にゃおさん» にゃおさんコメントありがとうございます！前文にも記述させて頂きましたが、この作品は絶対に完結させてみせますので、応援よろしくお願いします！！（；；） (2018年12月26日 2時) (レス) id: 9cdb9084ee (このIDを非表示/違反報告)
にゃお(プロフ) - お話拝見させて頂きました!!とても面白くて続きが楽しみです！ (2018年10月23日 21時) (レス) id: 5d7f8ac497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポテトサラダ | 作成日時：2015年5月17日 21時
