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感涙 ―むせび泣き― ページ12

クラッカーの破裂音がなり止む。


環「どーうだA!!おどろ、い……た…?」

光+馨「「わお、これはやばいんじゃナイ?」」

光邦「あややぁ〜、やっちゃったねぇ〜」

崇「…………はぁ」


ハルヒ「きょ、鏡夜先輩……!?!」

A「あぁー……」

その場の空気がビシリと凍りつく。


扉を開いたのは鏡夜だったのだから、これは避けられなかったのかもしれないが。

クラッカーから出た紙吹雪や紙の紐は全て鏡夜へと降り掛かってしまったのだ。


唖然とする女生徒たち。

各々の反応をするホスト部員。

それを無表情で見つめる鏡夜。

心配そうに鏡夜の後ろに立つA。



時が止まってしまったかのような空間は鏡夜の言葉で動き出した。


鏡夜「おい環。これはお前の策だな。どういうことか事細かに説明してもらおうか?」


これぞ魔王の笑みというのだろうか、目が笑っていない。

その目とあってしまった環は顔を青くし、がくがくと震え出す。


環「おおおおおおれは悪くないぞ!!!ちゃんとお前にメールしたのだからな!!!?」

A「メールって……、まさか」


鏡夜「…………………………」



そう、Aと鏡夜が廊下を歩いていた時に届いたメール。あれは環からのものだったのだ。

内容は、

『Aを驚かすためにサプライズを用意したのだ!扉は絶対にAに開けさせること!!』

というもの。


今回ばかりは鏡夜の勘違い。

光+馨「「鏡夜先輩でもこんなことってあるんだネ!」」


光邦「よっぽどAちゃんのことが心配だったんだねぇ〜」

崇「…あいつは、誰かに対しての思いやりは長く過ごせば過ごすほど強くなっていくのかもな」





ハルヒ「鏡夜先輩……、そろそろその目線を環先輩から外してあげてください……」

流石に不憫になったのか、ハルヒが鏡夜の服の裾をくっと掴み、自身へと目線を変えさせる。


環「……ハルヒぃぃ……!!!」

感涙。むせび泣き。

涙 ―笑顔―→←数分前 ―クラッカー―


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名無し51934号(プロフ) - 最高すぎます、、、できたらまた、、鏡夜先輩のを(( (2020年9月23日 3時) (レス) id: ff1ca694a3 (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とっても面白い素敵なお話をありがとうございますm(_ _)m思わず1話から最後まで読んでしまいました!これからも素敵なお話をよろしくお願いします! (2019年11月1日 15時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
- おー、更新されてる!相変わらず面白いですね♪お帰りなさい!待ってました!更新頑張ってください! (2019年1月5日 14時) (レス) id: 7fba46ff84 (このIDを非表示/違反報告)
ポテトサラダ(プロフ) - にゃおさん» にゃおさんコメントありがとうございます!前文にも記述させて頂きましたが、この作品は絶対に完結させてみせますので、応援よろしくお願いします!!(;;) (2018年12月26日 2時) (レス) id: 9cdb9084ee (このIDを非表示/違反報告)
にゃお(プロフ) - お話拝見させて頂きました!!とても面白くて続きが楽しみです! (2018年10月23日 21時) (レス) id: 5d7f8ac497 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ポテトサラダ | 作成日時:2015年5月17日 21時

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