踏んづけた48 ページ49
貴女「高杉君！次はあれ乗ろっ！」
高杉「…子供か」
*
貴女「高杉君！今度はこれ！」
高杉「…」
*
貴女「今度は…あ！クレープ食べよ！」
高杉「…買ってやるから待ってろ」
*
貴女「あ！メリーゴーランド！」
高杉「…俺は乗んねぇぞ」
貴女「…(´･ω･｀)」
高杉「…仕方ねぇなぁ」
貴女「わーい！」
*
貴女「えええ！い、一緒の馬なの!?」
高杉「一人で乗る訳ねぇだろ。
これならまだ、周囲からの誤解が解けんだよ。」
貴女「そ、そうなの…?」
高杉「…ほら、動くぞ。」
*
貴女「…いざ！絶叫系制覇！！」
高杉「…」
*
*
*
貴女「…ふぅー楽しかったね！！」
高杉「…お前、一人ではしゃぎ過ぎ何だよ。」
ﾄﾞｶｯとﾍﾞﾝﾁに座る高杉君を見下ろし、思わず苦笑いながら私も隣に腰を掛ける。
貴女「…え、えっと…
もしかして、楽しいの私だけだった?」
高杉君の顔を覗き込む。
高杉「…そうとは言ってねぇよ。」
貴女「そっか?」
高杉「…つーか、俺にしちゃぁ、お前の意外な一面が見れたしな…ｸｸｸ」
貴女「な、何それ」
高杉「…俺も相当イかれたらしいな。」
貴女「？」
何の話？と思わず脳裏に疑問を浮かべると、高杉君はｸｸｸと笑いながら、「何でもねぇよ」とﾎﾞﾂﾘと呟いた。
高杉「…さて、帰るか。」
貴女「え、あ！待って…?」
ﾎﾟｹｯﾄに手を突っ込み、ﾍﾞﾝﾁから腰を上げる高杉君の制服の裾を思わず掴む。
高杉「…?
どうした…？」
少し驚いたのか、高杉君が一瞬だけ動揺したように見えた気がした。
貴女「…あ、あの、最後に…あれ。」
思わず俯きながら、私は高く指を指した。
高杉「…観覧車…か。」
指指す方向を見上げた高杉君は呟く。
貴女「…ど、どうでしょう…?」
ﾁﾛｯと高杉君を横目で見上げると目が合う。
高杉「…別にいいぜ。」
そう言うと、ﾌｯと笑い、今だに裾を掴んでいた私の手をｸﾞｲｯと掴んだ。
貴女「…わっ」
高杉「…行くぞ。」
そのまま歩き出す高杉君。
貴女「(え…手が…)」
ﾄﾞｷﾄﾞｷと心臓が高鳴る。
私の手より一回り大きな高杉君の手は、何故かとても冷たくて少し驚く。
貴女「…温めてあげるね。。」
そう呟いて手をｷﾞｭｯと握り返すと、高杉君が驚いた顔を隠さずに私を見る。
店員「カップルさん入りまーす！」
*
*
*
私は今、少しおかしいのかもしれない。。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 174人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たこ焼き - また、更新されてる(*￣∇￣*)ありがとうございます!! (2015年5月9日 1時) (
レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - ご入学おめでとうございます！！これからも頑張ってください！応援しています！ (2015年4月26日 18時) (レス) id: 10049cc502 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 作品更新されてる!!d=(^o^)=b 高校御入学ほんとにおめでとうございます！(*^^*) (2015年4月15日 1時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 入試お疲れ様です！作品楽しみにしております!! (2015年3月28日 17時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - やばいぃぃぃぃ萌えるわぁぁ (2015年2月4日 20時) (レス) id: b6ae7916eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キルサ@サブ | 作成日時：2015年1月27日 0時
