【沖田総悟】ドSの顔面踏んづけた結果。

踏んづけた42 ページ43

坂田「…見たとこ、誰かの追っかけか？」


貴方「え」

その言葉に、つい肩がﾋﾟｸﾘと反応する。


お、追っかけって…


坂田「お、ビンゴ。」

坂田先生はﾆﾔﾘと口角を上げて笑い、「誰だろうなー」とわざとらしく考え込む。


貴方「…お、追っかけじゃ、ないです。」

坂田先生から目を反らし、ﾎﾞﾂﾘと呟いた。


坂田「…の割には、教室ん中気になってるみてェじゃねぇか。
そんなにきょろきょろと目ェ泳がせてよ。」


な、何なんだこの教師！！？


先生が立ち塞がっているせいで、教室の中はちっとも見えない。

微かに見える机や椅子の類い、天井しか視界に入らず、そして中を見ようとしているのを坂田先生にバレてしまい、恥ずかしさに思わず下唇を噛み締める。


坂田「まぁそんな、怖ェ顔すんなって。
ちょっくらいじめただけだろ？」


貴方「…ちょっとどころじゃないですよ。」


何この先生…

Sっ気が高すぎるでしょ…


坂田「そう怒んなよ。」

ﾎﾟﾝｯと私の肩にさりげ手を置いてくる。


貴方「……。」


坂田「な？」


貴方「……。」


いや、


どーでもいーけど早く退いてよ！？


無駄口叩きすぎでしょ！


てか、ある意味セクハラだわ！


貴方「あ、あの、先s「あれ？銀ちゃん何やってるネ」…え」

そこで先生の後ろから可愛らしい声が響く。


坂田「ん？おー。神楽か。
……いや、てか“先生”ね！？銀ちゃんは原作の方だから！」


いや。何言ってんだ、この人…


神楽「その子、誰アルか。」


貴方「え、あ…」

坂田先生の隣からひょこっと顔を出し、覗き込むように私を見る女の子は、始業式の日に見た可愛らしい女の子と以下にも同一人物。


坂田「コイツはなー、俺の追っかけだとよ♪」

坂田先生はそう言うと、いやらしくウインクを私に送る。


貴方「はいっ！？」


誰の追っかけだと！？


神楽「えぇ！？有り得ないネ！
そこらの顔面三流女の一部ならともにかくにも、こんな可愛い子が銀……坂田先生の追っかけとか断じて有り得ないアル！こんな天パ！こんな甘党！こんなマダオ！」


坂田「最後悪口だろォォォォォォオ！」


え、いやてゆーか、何この状況…


貴方「あ、あの、私、この先生の追っかけでもないですから…」

坂田先生を一瞬ｼﾞﾛｯと睨み、女の子に向き直ると手で振って弁解する。


神楽「え？…あ、やっぱりそうアルな？
だと思ったアル。そんな気しかしなかったヨ。」

うんうん、と女の子は顔を縦に頷く。

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