踏んづけた28 ページ29
貴方「…あ、」
そこで鳴り出すスマホの画面を見ると、思わず顔が強張る。
瑞季「なになにー？まーたﾌﾟﾘﾝｽ様からー？」
そんな私にみっちゃんはﾆﾔﾆﾔとちゃかしてくる。
貴方「う、うるさい…
も、もしもし…」
相変わらず笑顔のみっちゃんを横目で睨み付け、咄嗟に電話に出る。
沖田『ｷﾞﾘｷﾞﾘ3コール以内ですねィ』
貴方「……ご用件は、」
相変わらず文句垂れ流しのﾌﾟﾘﾝｽ様の言葉を無視し、咄嗟に問う。
沖田「家まで送ってやりまさぁ。
…あ、どうせ、人目につくのが嫌なんだろィ？20分後に裏門に来なせェ』
貴方「…え。あ、はい…」
そして私はみっちゃんに一緒に帰れないと断り、(みっちゃんは何故かﾆﾔﾆﾔしながらいーよー♪と言っていた。)20分後に裏門に向かった。
ーそして現に至るー
貴方「あの、ﾌﾟﾘﾝｽ様、
これ何処に向かってるのかだけでも取り合えず教えてくれませんかね…」
既にぜぇはぁぜぇはぁと呼吸を乱す私。
沖田「いや？特に何処にも。ただただ快適なもんで適当に指示してやす。」
貴方「すみません、落っことしても良いですか。」
心の底から殺意しか湧かないのは私だけだろうか…
沖田「んな事したら分かってますよねィ？
ﾌﾟﾘﾝｽの顔面踏んづけた次はﾌﾟﾘﾝｽの顔面怪我ですかィ、あんたも大した野郎でィ」
はんっと鼻で笑う総悟君をｼﾞﾛﾘと横から睨み付ける。
貴方「そーゆー脅しはいりませんから！
貴方のやってる事の方が何百倍も鬼畜(きちく)ですから！」
沖田「何でィ、実際のとこ嬉しいくせに。」
貴方「私はﾄﾞMか！」
それは確実に有り得ないと確信し、近場のｺﾝﾋﾞﾆの駐輪場に自転車を止める。
沖田「…ｺﾝﾋﾞﾆ?
あんたこれ以上豚になってどうすんでィ」
と、本物の豚でも見るかのように私を哀れむ瞳で見つめてくる。
貴方「どーゆー意味ですか！
違いますから！疲れたから近くにあったので止めただけです！」
次から次へと出てくる彼の鬼畜で無慈悲な発言には私も少々ﾀﾞﾒｰｼﾞが喰らいながらも、負けず負けずとｻﾄﾞﾙから降り、後ろに座っている総悟君の目の前に立つ。
沖田「何でィ、もう限界かィ？」
嬉しそうに黒く微笑えんだ総悟君は、私を見上げると不適に笑う。
貴方「…何処、行きたいですか。」
沖田「…は？」
予想外の私の返答のせいか、総悟君の黒い笑みは天候のように一気に晴れ、きょとんとした顔で私を見上げている。
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たこ焼き - また、更新されてる(*￣∇￣*)ありがとうございます!! (2015年5月9日 1時) (
レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - ご入学おめでとうございます！！これからも頑張ってください！応援しています！ (2015年4月26日 18時) (レス) id: 10049cc502 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 作品更新されてる!!d=(^o^)=b 高校御入学ほんとにおめでとうございます！(*^^*) (2015年4月15日 1時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 入試お疲れ様です！作品楽しみにしております!! (2015年3月28日 17時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - やばいぃぃぃぃ萌えるわぁぁ (2015年2月4日 20時) (レス) id: b6ae7916eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キルサ@サブ | 作成日時：2015年1月27日 0時
