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踏んづけた25 ページ26

貴方「…総悟君、もう行ってもいいですか。」

ここに来てから10分が経過。


沖田「まだ食い終わってねェだろィ」


貴方「…見る限り、わざと遅く食べてますよね、それ。」


沖田「何言ってんでィ、これが俺のペースでィ」


貴方「……。」


沖田「そんなに腹減ってんですかィ、あんたは」

総悟君は呆れたように呟く。


貴方「いや、そーゆー問題じゃないですよね…」


沖田「…ったく、仕方ねェ」


貴方「いや、聞いてます?」

私の言葉は無視しているのか耳が完全にイカれたのか、総悟君は独り言のように話し出す。


沖田「ほら、」

そう言って、総悟君は食べている最中の焼きそばパンを私に差し出す。


貴方「……え?」


沖田「…腹減ってんだろィ?一口だけならくれてやりまさぁ」


貴方「え、い、いや、でも…」


沖田「…何、いらねェの?」

素直に食べようとしない私が気に食わないのか、総悟君の表情は険しくなる。


貴方「…じゃ、貰います…
でも、それなら最後の一口の時にください。」


沖田「は?何でィそのこだわり。」

きょとんとした顔で私を見つめる総悟君。


貴方「…いや、今私が食べたら間接何とかになるな、と…」

後半完全に言葉が途切れながらも、思わずそう言う。


沖田「……間接キスの事ですかィ」

意図も簡単にそう口にした総悟君は私を見ると、口角がニヤリとした。


貴方「…う、あ、はい」


沖田「…あんたがまさかそんなん気にする奴だったとは…
大体、今食っても後で食っても、あんたは嫌でも間接キスすんだろィ」


貴方「いや、私が後に食べれば、少なからず総悟君はしなくて済むじゃないですか…」


沖田「生憎、俺ぁちょっとした食い掛け食うのも嫌な程、潔癖じゃないんでねィ」

“んなのいちいち気にすんじゃねェ、めんどくせェ”と付け足すと、総悟君は再び焼きそばパンをこちらに向ける。


貴方「…じ、じゃぁ、一口…」


とゆーか、私のお金で買ったやつだしね…


向けられた焼きそばパンに顔を近付け、パカッと口を開く。

チロッと総悟君を見ると、ジーッと私を下目で見つめていた。

何故だか恥ずかしくなりパッと目を反らすと、小口で一口焼きそばパンをかじる。

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , キルサ   
作品ジャンル:アニメ
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たこ焼き - また、更新されてる(* ̄∇ ̄*)ありがとうございます!! (2015年5月9日 1時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - ご入学おめでとうございます!!これからも頑張ってください!応援しています! (2015年4月26日 18時) (レス) id: 10049cc502 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 作品更新されてる!!d=(^o^)=b 高校御入学ほんとにおめでとうございます!(*^^*) (2015年4月15日 1時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 入試お疲れ様です!作品楽しみにしております!! (2015年3月28日 17時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - やばいぃぃぃぃ萌えるわぁぁ (2015年2月4日 20時) (レス) id: b6ae7916eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キルサ@サブ | 作成日時:2015年1月27日 0時

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