踏んづけた23 ページ24
総悟君は顔を踏んづけた事を誰にも話さないと言ってくれた…
そしてみっちゃんに自分の事を話すのを許可してくれた…
みっちゃんに総悟君の事をきちんと話した…
貴方「これにて、一件落着だよね…」
昼休み、みっちゃんとお昼を向かい合って食べていると、ついボツリと呟く。
瑞季「…なーにが一件落着よ。寧ろこれからだっつーの。
ほんと、あんた気を付けなさいよ?」
みっちゃんはボソッと呟き、小声で話す為に顔を近付けて来る。
貴方「…え?」
瑞季「少し危機感を持てって事。
今朝のやつのせいで、一部の女子達が噂してるから。」
と、教室の隅で私を見つめている三人組の女子達をコソッと指差す。
貴方「…え」
瑞季「…プリンスは、話し掛けられれば笑顔を振り撒くけれど、自分から話し掛ける事は一切ない。そんなプリンスが、突然あんたに挨拶したのよ?そりゃー噂もたつわな。」
貴方「そ、そんな…」
みっちゃんの脅しのような一言に、青ざめていく私の顔。
瑞季「…ま、がんば。」
と、棒読みでパックのジュースをジューッと飲むみっちゃん。
貴方「ひ、他人事だと思ってぇ…」
そんなみっちゃんに半べそをかく私。
プルル…
瑞季「わお、噂をすればだ。」
鞄にしまってあった私のスマホの着信音が鳴る響く。
貴方「…まだ分かんないでしょ」
“見てないんだから”と、スマホを取り出すとやはりそこには“ご主人様”の四文字。
瑞季「…その顔は当たりか♪」
スマホの画面を見つめる私を見、みっちゃんの表情は口元が緩んでいく。
貴方「…う、うるさい…」
瑞季「早く出なよ♪」
貴方「…分かってるよ。」
画面の通話というボタンをタッチし、小声で話す。
貴方「…はい」
沖田『遅ェ、3コール以内って言ったよな?』
鬼か、この人…
貴方「す、すみません…」
不機嫌丸出しの総悟君の返答に、焦りつつも謝罪する私。
沖田『腹、減りやした。
3分以内に焼きそばパンとコーヒー牛乳買ってきてくだせェ
場所は言わなくても分かりやすよねィ?』
貴方「え!?はい!?私今、お昼食べて___」
沖田『んじゃ、頼みまさぁ』
____プツ
無理矢理切られた電話に、唖然とする私。
貴方「あの、みっちゃん悪いけど__」
瑞季「行ってら〜」
そんな私の言葉を遮り、みっちゃんは分かりきった顔で手を振っていた。
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たこ焼き - また、更新されてる(* ̄∇ ̄*)ありがとうございます!! (2015年5月9日 1時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - ご入学おめでとうございます!!これからも頑張ってください!応援しています! (2015年4月26日 18時) (レス) id: 10049cc502 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 作品更新されてる!!d=(^o^)=b 高校御入学ほんとにおめでとうございます!(*^^*) (2015年4月15日 1時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 入試お疲れ様です!作品楽しみにしております!! (2015年3月28日 17時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - やばいぃぃぃぃ萌えるわぁぁ (2015年2月4日 20時) (レス) id: b6ae7916eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キルサ@サブ | 作成日時:2015年1月27日 0時