踏んづけた22 ページ23
瑞季「さてと。んじゃ、早速聞かせてもらいますかー」
教室に入ると、みっちゃんは少々乱雑に鞄を机の上に置く。
貴方「…あ、うん…」
私は自分の席に鞄を置くと、みっちゃんの隣の席のイスに座る。
そして、私は昨日あった事を全て、包み隠さず話した。
途中、みっちゃんは驚きを隠せないところが多々あったけれど、私の話しは真剣に聞いてくれていて、とても嬉しくなった。
瑞季「…なるほど。
いやぁ、そんな漫画みたいなアニメみたいな事ってあるものなんだねー」
みっちゃんはふむふむと納得した様子で私を見る。
貴方「えと、これで全部…話したかな…」
瑞季「…でもさ、Aは実のところどーなの?」
みっちゃんは興味津々な表情で、問い詰めるように聞いてくる。
貴方「ど、どうって…何が…」
瑞季「だから、そんなプリンスの裏の顔を唯一あんたが目にしたんだからさー
あんな“さわやか”に微笑む人が、実は裏では“黒く”微笑んでんでしょー?」
“そーゆーギャップも良いよね!見てみたーい”とみっちゃんは頬を染める。
貴方「…そ、その、こんな言い方はあまり良くないけど…
総悟君の性格が実は歪んでるとかって言うのは、きっと総悟君自身でそうなりたかった訳でもないも思うし、きっと彼にしか分からない辛さがあったと思う、の。
それに…昨日、何となくだけど、優しいなぁ…って感じた事もあったから…。
最初は恐ろしいぐらい怖かったけど…」
瑞季「ふ〜ん?」
貴方「な、何でニヤニヤしてんの…」
瑞季「いやー?Aがそこまで異性の事を思うのって、なかなかないなーって。」
貴方「そ、そーゆーんじゃないよ…」
瑞季「はいはい」
絶対分かってない…
貴方「…みっちゃん。
総悟君の本性……と言うか性格の事は___」
と、そこで遮られる。
瑞季「分かってるっつーのー
誰かにいちいち話す程、あたしは性格悪くありませーん。」
貴方「どうかな…」
瑞季「おいっ!」
そこで笑い合う私達。
“いやー久々の馬鹿笑いー”とみっちゃんは涙を拭い、すると私の耳元で“プリンスからの電話、ちゃんと出てあげなさいよー”と小声で囁いた。
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たこ焼き - また、更新されてる(* ̄∇ ̄*)ありがとうございます!! (2015年5月9日 1時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - ご入学おめでとうございます!!これからも頑張ってください!応援しています! (2015年4月26日 18時) (レス) id: 10049cc502 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 作品更新されてる!!d=(^o^)=b 高校御入学ほんとにおめでとうございます!(*^^*) (2015年4月15日 1時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 入試お疲れ様です!作品楽しみにしております!! (2015年3月28日 17時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - やばいぃぃぃぃ萌えるわぁぁ (2015年2月4日 20時) (レス) id: b6ae7916eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キルサ@サブ | 作成日時:2015年1月27日 0時