踏んづけた20 ページ21
唖然と総悟君を見つめる私と“よくもまぁ飽きずに”と、スマホを早打ちしながら、何故か女子生徒達に感心しているみっちゃん。
呆然と立ち尽くしていると、総悟君がこちらに振り返り、目が合ってしまう。
反射的に目を反らしてしまうと、一瞬、総悟君の表情が歪んで見えた。
貴方「…(やばいやばい、目が合った…。)」
思わず顔を俯かせ、自分の足元を集中的に見つめる。
瑞季「…ちょ、え‼?ちょっと！A！」
貴方「え？」
みっちゃんの慌てた様子のその声にﾊﾟｯと顔を上げると、何故か正面には総悟君。
貴方「…ぅ、わ、」
ﾆｺﾆｺと微笑みながら私を見つめる総悟君は、いつもの営業スマイルに過ぎないのであろうけど、目の錯覚なのか、ついに眼科行きなのか、私には頭に角(つの)が見える。
思わず一歩下がると、総悟君は更に一歩踏み出した。
沖田「…文月さん。おはよ？」
そう言って総悟君が微笑むと同時に、再び周囲の女子から叫び声が響く。
貴方「あ、お、おはよう…ございます…。」
引きつる頬を無理矢理上げ、これまでかと言う程笑って見せる。
沖田「…ﾌﾟｯ。」
……え((
沖田「全然、笑えてねェし。」
総悟君は呟くようにそう言って笑い、口パクで「また後で」と何とも言えないぐらい可愛らしく微笑むと、再び学校へと歩き出した。
それを追うようにして女子達がわんさかと付いていく。
貴方「…金魚の糞みたい…」
思わず呟いたその一言は、私の耳に返ってくる以外に行き場もない。
瑞季「…A」
ふいに隣からﾎﾞﾂﾘと聞こえた私を呼ぶ声。
……あ。
みっちゃん忘れてた…
貴方「あ、み、みっちゃん…」
恐る恐る横を見ると、みっちゃんの瞳は輝いている。
え、輝い…
瑞季「ちょっと!昨日一日で何があったって言うの！？
もしかして、ちょっと様子がおかしかったの何か関係してるの！？」
みっちゃんはくわっと私に食い付いてくる。
貴方「…あ、あの、みっちゃん…」
瑞季「A」
貴方「え？」
咄嗟に開いた言葉を、みっちゃんは私の名で消し去る。
瑞季「…聞くよ？全部聞く。
昨日言いかけたのに、結局言ってくれなかったでしょ？」
“知ってんだから”と、優しく笑うみっちゃんは、私の頭をﾎﾟﾝﾎﾟﾝと撫でる。
貴方「…ぅぅ…みっちゃぁん」
ｶﾞﾊﾞｯと抱き付く私に、みっちゃんはよしよしと背中を擦る。
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たこ焼き - また、更新されてる(*￣∇￣*)ありがとうございます!! (2015年5月9日 1時) (
レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - ご入学おめでとうございます！！これからも頑張ってください！応援しています！ (2015年4月26日 18時) (レス) id: 10049cc502 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 作品更新されてる!!d=(^o^)=b 高校御入学ほんとにおめでとうございます！(*^^*) (2015年4月15日 1時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 入試お疲れ様です！作品楽しみにしております!! (2015年3月28日 17時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - やばいぃぃぃぃ萌えるわぁぁ (2015年2月4日 20時) (レス) id: b6ae7916eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キルサ@サブ | 作成日時：2015年1月27日 0時
