踏んづけた15 ちょこっとﾌﾟﾘﾝｽside ページ16
沖田『つー事で、もう他に問題はねェよな？』
すると人が変わったようにﾌﾟﾘﾝｽの声色はドス黒いものへと変わる。
貴方「え、あ、はい…」
あまりの唐突さに一瞬怯えるも、それを隠すように返事をする。
沖田『んで、今どこにいやす？』
貴方「えと、近場の公園にいたので、今公園を出て家に向かって峠を歩いています…」
沖田『んじゃ、今からもうダッシュであの裏庭んとこに来い。』
貴方「…え」
その言葉に、私は思わず絶句してしまう。
沖田『何？まさか嫌とか「あ、あの！」…な、何でィ』
今度は私が思わずﾌﾟﾘﾝｽの言葉を遮った。
貴方「ま、まさか、ずっと……そこで待ってたんですか…。」
声が震えた。目白が熱くなり、何故か鼻の奥がつんとした。
沖田『……たりめェだろィ』
一瞬躊躇(ためら)うも、ﾌﾟﾘﾝｽは小さく言った。
貴方「…ご飯は…」
沖田『…食ってねェ』
ﾎﾞﾂﾘと呟いた言葉は、私の耳に届くと、更に私を悲しくさせた。
貴方「……めなさ…っ」
沖田『…は？』
貴方「ごめんなさい…っ」
今にも崩れてしまいそうな私の声は、悲しさで涙が溢れる。
沖田『…泣くなよ。面倒くせェ』
そう言うけれどﾌﾟﾘﾝｽの声は、どこか慌てているように聞こえた。
貴方「今から…っ、今からすぐ行きます！めっちゃ走ります！」
沖田『……おう、』
一瞬間があき、けれどﾌﾟﾘﾝｽはしっかりと返事をしてくれた。
貴方「…で、では、待ってくださいね！」
そう言って私は、ﾌﾟｯと電話を切り、夢想座に走り出していた。
＿＿＿＿その電話の先では＿＿
沖田「あ、切れちまった。」
ｺﾞﾛﾝと寝返りをうち、ﾊﾟｯと携帯を草むらに投げ捨てると、真っ暗な夜空から顔を出す月を思わず見つめる。
沖田「……変な女。」
そう言って呟いた一言は夜空に消え去り、不思議と笑みが溢れていた。
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たこ焼き - また、更新されてる(*￣∇￣*)ありがとうございます!! (2015年5月9日 1時) (
レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - ご入学おめでとうございます！！これからも頑張ってください！応援しています！ (2015年4月26日 18時) (レス) id: 10049cc502 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 作品更新されてる!!d=(^o^)=b 高校御入学ほんとにおめでとうございます！(*^^*) (2015年4月15日 1時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 入試お疲れ様です！作品楽しみにしております!! (2015年3月28日 17時) (レス) id: f4de1a5df2 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - やばいぃぃぃぃ萌えるわぁぁ (2015年2月4日 20時) (レス) id: b6ae7916eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キルサ@サブ | 作成日時：2015年1月27日 0時
