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彼シャツ(櫻井孝宏) ページ11

マンガなどに時々出てくる、“彼シャツ”。
私は、ずっとそれに憧れていた。

だから今日、ついに意を決して彼にお願いしてみた。

「…彼シャツ?」

私の言葉に、怪訝そうな顔をする櫻井さん。

『はい!』

「…別に、いいけど…」

『本当ですか!?』

意外とあっさりOKしてくれた。
お願いします、と言って、服を取ってきてもらう。

_____数分後、彼が持ってきたのは、私が前に買ってあげた、首元の開いたTシャツで。

『…それですか?』

「え、だめ?」

『いや、』

首が…と言いかけて彼を見ると、なんとあきらかにニヤニヤしている。
どうやらわざとそれを持ってきたらしい。

でも私からお願いした以上、着ないわけにいかないので、Tシャツを受け取った。

『…後ろ向いててください』

「はいよ」

着ているブラウスだけ脱いで、彼のTシャツをかぶる。

案の定胸元が大きく開いているし、丈も袖も長いけど、これが念願の“彼シャツ”。
全身櫻井さんの匂いに包まれて、自然と顔がほころぶ。

『もういいですよ』

合図で振り向いた彼の目が、私を見てふっと笑った。

「…似合うよ」

『そうですか?』

彼はこちらに歩み寄って来て、じろじろと舐めるように私を見る。

『…そんなに見ないでください』

「だって新鮮じゃん、Aのこんな姿」

視線に耐えきれなくなって、つい顔を背けてしまうと、彼の大きな両手で顔を包まれ、無理矢理正面を向かされる。

「…可愛い。もっと見せて」

真顔で呟く櫻井さん。
そのうち彼の右手が、露になった私の首筋や鎖骨をなぞる。

くすぐったいのと恥ずかしいのとで、もはや何も考えられない。

「自分でやったくせに、真っ赤になっちゃって」

半笑いでそう言って、彼は頬に優しく口づけをした。

生々しいリップ音が耳元で響き、余計に顔が赤くなってしまう。

「ふふ………可愛い」

こんなはずじゃなかったんだけどな、と頭の隅でぼんやり考えながら。

私は目の前の彼に、どんどん翻弄されていった。

★料理(安元洋貴)→←優しさ(神谷浩史)



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ふうか(プロフ) - ☆蒼白恵☆さん» ありがとうございます!!励みになります(´`* リクも了解しました! (2018年9月22日 19時) (レス) id: 69312b62c9 (このIDを非表示/違反報告)
☆蒼白恵☆(プロフ) - 初コメです!いきなりなのですが、リクエストで立花慎之介さんで嫉妬をお願いします!この作品大好きです!!更新頑張ってください! (2018年9月20日 22時) (レス) id: 114f1df022 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか(プロフ) - 声優大好きさん» ありがとうございます、了解しました!少し時間かかってしまうかもしれませんが気長にお待ちください;; (2018年9月1日 8時) (レス) id: 69312b62c9 (このIDを非表示/違反報告)
声優大好き - 梅原裕一郎さんのリクエストお願いします! (2018年8月31日 22時) (レス) id: bf560551a9 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか(プロフ) - Meerさん» リクエスト頂いたもの完成しました〜!あんな感じでよかったでしょうか…(汗 (2018年8月23日 14時) (レス) id: 69312b62c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふうか | 作成日時:2018年3月21日 21時

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