赤い人と私【レッド】Second

27日目 ページ7

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「ストーンエッジですぞ！」
「きあいだまで迎え撃て！」

一直線にくるストーンエッジを飛んで避けるのではなく真正面からきあいだまを放ち全て破壊していく
威力が桁違いだった
それだけに留まらず巻き起こった砂煙の中に突っ込み新たに作ったきあいだまを直接当てて見せた

「まだいけますな、ケケンカニ！インファイト！」
「エアスラッシュだ！」

猛スピードで突っ込んでくるケケンカニに鋭い空気の刃が向かっていく
しかしそれを砕きリザードンへ技がヒットした

「続けてストーンエッジですぞ！」
「かわせ！」

空を飛びかわしていくが左翼に岩が当たり地面に落ちる

「大丈夫か、リザードン！」
「ガゥ！」
「あぁ、これで決めよう。だいもんじ！」

レッドは帽子の鍔に手をかけ指示を出す
リザードンの創り出す熱気で気温が上昇していく

「ならばこちらは最大威力のストーンエッジですぞ！」

拳が地面に突き立てられ無数の岩が飛び出る
大の字の炎が淡い光を放つ岩とぶつかる
岩が砕けてもなお炎の威力はおさまらずケケンカニに直撃した
その衝撃で煙が巻き上がる
煙が晴れた後には、辛うじて立つリザードンと地面に倒れ目を回すケケンカニの姿があった

「ケケンカニ戦闘不能、リザードンの勝ち！よって勝者レッド！」

グリーンが声高らかに宣言し長いようで短いバトルが終了した

「はぁー…すごい…」

いつの間にか込めていた全身の力が抜ける感覚があった
ハラさんとレッドはフィールドの中心で握手を交わしているところだった
それをなんとはなしに眺めていると顔に影が落ちた
グリーンだった

「よーう、どうだった、レッドのバトルは？」
「すごすぎてなんといったらいいか…」

苦笑しながらそう言うとグリーンは横に座り私と同じように眺める

「まぁ、俺様のライバルだからな。あれぐらいやってもらわねぇと」

足を組み笑う

「だけど、まだ本気じゃねえぞ」
「え？」
「きっとこのアローラで本気のバトルが見れるぞ」

ニヤリと笑いそのままレッドたちの方へ歩いて行ってしまい残された私は首を傾げるばかりだった

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