赤い人と私【レッド】Second

30日目 ページ10

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コンコンと戸をノックする音で目を覚ました
ハッとなって慌てて体を起こせば窓の外は雲一つない青空が広がっていた
どうやらいつの間にか眠ってしまったらしい

「…A？」
「まだ寝てんのか？」
「起きてます！おはよう！」
「あ、出て来た。朝飯出来てるからその寝ぼけた顔どうにかしてから来いよー」

ケラケラと笑うグリーンを睨みつけ、一先ず洗面所をお借りして顔を洗う
すっきりした顔で部屋に戻ると昨日悩みに悩んだ担当ページは碌に進んでおらず気分を落ち込ませる
ハァと一つため息をついて仕方なしにダイニングへと向かった

・・・・

朝食を食べてハラさんと別れ乗船場へ着くと貼り紙は無くなっていて点検が終わったんだと分かる
無事に切符を買って船に乗り込む
船は四席が並び通路を挟んで丁度二つずつになっていた
レッドとグリーン、私で分かれて座った
何故だかグリーンは一瞬面白くなさそうな顔をしていたが直ぐに窓から見える景色に機嫌を良くしたようだった
乗る前にグリーンが買ったマラサダを食みながら船の景色を楽しんだ

・・・・

あっという間にポ二島につきポケモンセンターで休憩を取るついでにバトルツリーの運営に連絡をするらしい、グリーンが
レッドは目の前で無心にカフェで頼んだミアレガレットを食べ、ミックスオレを飲みを繰り返している
それをよく食べるなぁと眺めつつロズレイティーを飲んでいると連絡し終えたグリーンが帰ってきた

「迎えに来るからそこで待っててだとよ」
「ん…」
「迎えに来てくれるんだ」
「あぁまぁあれはこっちにくる口実が欲しいだけだと思うけどな…」
「？そうなんだ」

グリーンが遠い目をした理由は間もなく分かることとなる

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