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7日目 ページ10

翌日…

「レーッドー居るー?」
「…………居ない」
「居るじゃない…。今日こそ!取材するから!」
「……ハァ…」

レッドに取材される気が無くとも取材しなければ!と気合い十分の私と呆れ気味のレッドはハタから見れば変な2人組だろう
まぁそんな事は気にする必要はないのだけれど

「で、レッドはなんでシロガネヤマに籠ってるの?」
「………修行…かな」
「なるほど、確かにここは強いポケモン沢山居るから修行にはうってつけだもんね」

答えるまでの間が少し気になったが一先ず置いておく

「そういえば、レッドはどこ出身なの?」
「…マサラタウン」
「へぇ、オーキド博士の研究所がある所だよね!フムフム」
「…Aはどこ出身なの…?」
「私?私はね、ヤマブキシティだよ」
「!」

さらりとなんでもないように告げるとレッドの目が僅かに見開かれた気がした

「…少し私の話をしてもいい?」
「…うん」

ありがとう、と言ってから私は話し出す

「私ね、ロケット団が壊滅したって聞いてすごく嬉しかったんだ。生まれ故郷だったし…それに…」
「それに…?」
「レッド、今の私にこの子しかポケモンがいないのか分かる?」
「…それはなんで?」
「…ロケット団に、盗られちゃった」

苦笑しながら言うとレッドはまた驚いたように少し目を見開いた
そりゃそうだろう
シロガネヤマに来るにはバッジを8個集め、チャンピオンに勝たなければいけないのだから

「チャンピオンに勝った後、もっと強くなりたくて手持ちのポケモン同士で特訓してたんだ。結構必死だったから滅茶苦茶な特訓しちゃって。休憩させるためにジョーイさんに預けたらその後、ロケット団がポケモンセンターを襲って来たの」
「…それで、盗まれた」
「うん」

自分でも声が沈んでいるのがよく分かった

「情けない話だよね。強くなりたくて特訓してたのに盗まれちゃうなんて。この子は上手くロケット団の目を掻い潜って逃げられたみたいなんだけど他の子はそうも行かなかったみたい」
「……ロケット団が壊滅した時、基地にいたポケモン達は逃がしたけど…?」
「…私の子達は帰ってこなかったよ。けどね、レッドにお礼を言いたいんだ。確かに私の子達はまだ帰って来てないけど、壊滅したってことはこれ以上被害は出ないでしょ?だから、言わせて

ありがとう」
「!!…いや、僕は…。……」

それっきりレッドが再び口を開くことは無くそのまま解散となった

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設定タグ:ポケモン , pixivレッド , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:よもぎ | 作成日時:2017年9月17日 19時

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