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16日目(ネイティオside) ページ20

暗い暗い空間にいた
周りはなんにも無くってただただ暗かった

(ココはドコ?)

問いかけても返事はない
考えても答えが見つかる訳がなく暗い闇を見つめていた
ふいにこの空間の外から音が聴こえてきた
人間の声もポケモンの声も沢山聴こえた
そのほとんどが悲しい悲しい声だった

(なにをしているの?)

外の様子が分からない
なぜ悲しい声が聴こえてくるのか分からない
その声に混じって高笑いする人間の声が聴こえた

(なぜそんなに嬉しそうなの?)

答えの出ない疑問ばかりが浮かんでくる
なぜ自分の周りには暗い闇しかないのか
なぜ仲間たちはいないのか

なぜー

(なぜ自分はココにいる?)

意識はそこで途切れた

・・・・・

「ネイティ、ネイティ!みてみて!あたらしいおようふくかってもらったの!にあう?」

オレンジ色のワンピースを体に当てて満面の笑みの女の子
それに対し肯定する様に頷く自分の姿

(あぁ、これはー)

「ほんとう!?ありがとう、ネイティ!」

ひどく、懐かしい記憶
だが思い出せない、この女の子は誰だろうか
記憶の中で女の子の名前だけがノイズがかかったように聴こえなかった

(君は僕の…何?)

・・・・・

気がつくとまた暗い空間にいた
相変わらず外からは悲しい声とそれを喜ぶ狂った声が聴こえ続けていた

(…ココから出たい)

(君に会いたい、会わなきゃいけない)

(僕の…大切な…!)



ーほら、ネイティ。可愛いでしょう?この子と仲良くしてねー

ーネイティ!いっしょにおそとであそぼ!ー

ーわぁ!ネイティ、進化おめでとう!これからもずっとよろしくね!ネイティオ!ー



「ネイティオ、ラプラス、フシギバナ、ガルーラ、キュウコン、ニドクイン」

どこからか自分を呼ぶ声がする


ーわたしはAっていうの!あなたはなんておなまえ?ー


突然、暗かった空間が崩れ去り眩しい光に包まれた

(…そうだ、A。僕の…大切な人)

「ごめんね…」

(謝らないで、助けに来てくれたじゃないか)

「…おかえり」

(…うん、ただいま)





僕を捉えていた首輪はもうない

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設定タグ:ポケモン , pixivレッド , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:よもぎ | 作成日時:2017年9月17日 19時

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