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14日目(レッドside)過去回想 ページ17
レッドさんの過去捏造注意報発令！
先程からAの様子がおかしくなっていた
そういう自分も最近自分がよく分からない
初めて会った時は恐怖の対象でしかなかった相手を心配している
(他の記者とは違うからだろうか…？)
三年経った今でもたまに夢を見ることがある、ロケット団を壊滅にまで追い詰めチャンピオンを倒し殿堂入りを果たした後のことをー
・・・・・・
最初は自分の日常を保っていられた、まだ自分の情報は何一つ広まってなかったから
けれどそんなのはほんの初めだけだった
容姿、服装、手持ちのポケモン、出身地…自分の情報という情報が人から人へ伝わっていく
僕の知らない人たちが僕を知っている、話しかけてくる、僕の顔を見て噂話をされる…こんなに人を怖いと思ったことはなかった
その中でも一番恐怖を抱いたのは雑誌や新聞の記者たちだった
どこへ行ってもどこかの記者が待っている、記事にしやすい面白い話を待っている
僕が今まで遭って来た記者たちは"事実"よりも"面白さ"を重視する人たちばかりだった
僕はそんな人たちから逃げるようにシロガネヤマへ来て籠もった
(だから興味を持ったのかもしれない…"僕の話"を聞きたいと言われたのは初めてだったから)
チラリとAの方を見るとまだ顔が赤かった
その原因が自分だと思うと今まで感じたことのない感情が心の底から湧いてくる
(…？一度グリーンに相談してみるか)
あいつに相談するのは癪だが他に適任がいないのでしょうがない、そう自分を無理やり納得させた
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作者名：よもぎ | 作成日時：2017年9月17日 19時
