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「エース……？」
世界最大規模の戦争。
ルフィを守る、エースの穏やかな顔。
愛した男が、目の前で死んだ。
「A〜〜！！」
「ったく……お姉さまと呼びなさいっての」
ルフィが目を覚ましてから数日後。
イゾウと連絡を取っていた私は、女ヶ島を出る。
その前に、一目ルフィに会いに来たのだ。
女帝にすごく牽制されたけど……姉だとわかるや否や、
ころりと態度を変えたのには驚いた。
女帝もかわいい所があるようだし……何より見る目がある。
うちの自慢の弟だもの。
「元気になったようでよかった……ジンベエもありがと」
「ルフィ君が回復したのはお前さんの尽力じゃAさん。
……本当はエースさんの傍におりたかったじゃろうに」
ルフィに聴こえない距離、ジンベエの言葉にかぶりを振る。
「何言ってるの。あの場にいたって私は何もできなかった。
あの時私がすべきだったのはルフィを守ること。
……ルフィ。君には、私がいる。それを忘れないで」
諦めないで、生きて。
「……あぁ！ありがとな！！
Aはおれの自慢のねーちゃんだ！！」
太陽のように笑うルフィ。
かわいい弟。……ごめんね。
サボのこともエースのことも守れない、不甲斐ない姉で。
「……お嬢。よく決断したな」
傷だらけのイゾウ。黒ひげに敗北を喫した仲間たち。
あの日、エースを置いてルフィの傍にいたことは、
もしかすると薄情な女に見えたのかもしれない。
そう思っていたけど、イゾウやマルコには伝わっていた。
あの日、感情の赴くままにエースに駆け寄っていれば、
私は赤犬に殺されていただろう。
親父の足手まといになっていたに違いない。
それに、ルフィはエースが命を懸けて守った弟。
あの子を守ることが、エースの魂を守ることなのだ。
「……ルフィは私の弟だもの。それに……私が生きて、
あいつが生きた証になるの」
そっとお腹に手をやると、イゾウは察したらしい。
羽織をそっとかけて、耳打ちした。
「わかってるだろうが……この先つらい人生だぞ」
「覚悟の上よ。知ってるのは、マルコとイゾウだけ。
お願い……私を守って」
ポートガス姓を名乗らせることはできない。
父親がいることすら伝えられない。
でも。それでも私は、この子を産みたい。
愛した男とのつながりを。あの男の生きた証を。
世界中を敵に回そうと、守ると決めたのだ。
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星波(プロフ) - お菊推しさん» 初めまして！閲覧ありがとうございます。申し訳ございませんが、リクエスト等は受け付けておりません。書きたいと思うことがあれば書きますし、それがなければ書かないと思います。申し訳ございません。 (2022年9月5日 23時) (
レス) id: 99055290f6 (このIDを非表示/違反報告)
お菊推し(プロフ) - あのすみません､お菊って出来ますか？あんまり夢小説で見たことがなくて聞いてみたのですが。大丈夫でしたでしょうか？ (2022年9月4日 9時) (レス) id: c04714e485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：烏丸 | 作成日時：2022年8月2日 23時
