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マリンフォードでの戦争。
その後も実績を積み、わたしは本部少将となった。
……やっと。やっとだ。
将官級にまで、上ってきた。
まだ、アイツの背中は遠いけれど、
それでも、近づいた。
「A！」
「ヒナ！久しぶりだね。それに……スモーカーも」
ヒナと同じ所にまで登ってこられた。
……まだやれる。
わたしは、このふたりの同期なのだから。
「もう、遅いくらいよA。
わたくし待ちくたびれたわ……でも、
あなたの実力なら当然の昇進ね、ヒナ納得」
肩を引き寄せるように抱きしめてくるヒナ。
周囲の海兵からの羨望が痛いけど、
これは同期たるわたしの特権だ。ふふん。
「ありがとうヒナ。ちょっと出遅れちゃったけど……
君たちの同期だって、少しは胸張って言えるかな」
悪魔の実を食べていないわたしはどう頑張っても
彼らと差がついてしまう。
でも、そこで終わるわけにはいかないのだ。
……そうでしょう？スモーカー。
スモーカーを見遣ると、彼はまた、わたしを見ていた。
あの時と同じ。少し優しく、ひどくまっすぐ。
「随分弱気じゃねェか。
おれを超えるんじゃなかったのか？お嬢さん」
誰がお嬢さんよ。
「ちょっと、ばかにしてる？……これからなんだから、
せいぜい抜かれないように頑張んなさい」
「ハッ、言うようになったじゃねェか」
あの日、スモーカーに檄を飛ばされてから、
不思議と身体が軽くなった。
余計な力が抜けたのだと思う。
簡単なことだった。
余計に思考を巡らせるより、身体を動かす方がいいのだ。
真面目に勉強してきたからそれなりに知識はあるけど、
わたしの本質はそこではない、ということ。
それをスモーカーに見抜かれていたのは、少し癪だけど。
それ以上に、以前より軽く動く身体が心地よくて。
わたしにはこの男が必要だと、改めて思う。
「……わたし、もっと強くなるよ。自分の正義のために。
出来るに決まってる。だってわたしは、
"白猟"と"黒檻"の同期なんだから」
他でもない二人が、わたしを認めてくれているのだから。
──海軍で、彼女の名を知らぬ者はいない。
"白猟のスモーカー"と"黒檻のヒナ"の同期であり、
悪魔の実の能力者でないにも関わらず、
彼らと肩を並べる優秀な人材。
そして、唯一彼らの間に割って入れる稀有な人材。
その才に気付いていないのは、
奇しくも本人のみである────。
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星波(プロフ) - お菊推しさん» 初めまして！閲覧ありがとうございます。申し訳ございませんが、リクエスト等は受け付けておりません。書きたいと思うことがあれば書きますし、それがなければ書かないと思います。申し訳ございません。 (2022年9月5日 23時) (
レス) id: 99055290f6 (このIDを非表示/違反報告)
お菊推し(プロフ) - あのすみません､お菊って出来ますか？あんまり夢小説で見たことがなくて聞いてみたのですが。大丈夫でしたでしょうか？ (2022年9月4日 9時) (レス) id: c04714e485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：烏丸 | 作成日時：2022年8月2日 23時
