天然少女は僕らのお姫様

15話目 ページ16

野目目線

…こいつどこへ向かう気なんだ…
この先は確か、屋上だよな…

何する気なんだ。
A。

5分後…
『着いたよ！！』
…やっぱり屋上か。
授業もう始まっちゃったよな…

野目「おい。何する気なんだ？。」

『ふぇ？とくにないよ！』

野目「…？じゃあなんで連れてきたんだよっ！」

『だってほら！空みて！』
俺は上を見上げた。

『こんな雲一つない空久しぶりー！』

確かに…今日は雲がないし、空が透き通って見える…。

『野目君はさ、何でそんなに苦しんでるの…？』

野目「…ｽｰｳ…。俺にはな、父さんがいなかったんだ。母さんだけで、俺は母さんを困らせたりしたらいけないっておもった。
だけど、俺が誕生日だった時かな…母さんがその日残業だってわかってた。だけど、俺が早く帰って来て…って言ってしまって…

死んだんだ。

急いでたのか、猛スピードを出して帰っていて、交通事故で死んだ。
俺が、母さんに早く帰って来てなんて言わなければ…そうすれば母さんは…母さんはっ…」

俺は全てを話した。

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