Buki Love 貴方は嫌な人 . (ページ12)

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あれから数分がたち、
私の心も落ち着いた頃……

for youの人=F

F「お待たせしました。編集部の井田と言います。」

加「Love meの、加藤です。」

小「小山です」

「桜野です。」

F「こちらへどうぞ。」

そう言って、私たちがたどり着いた場所は、
とても広い会議室だった。

F「今日は、手越さんは、いらっしゃらないのですか？」

加「はい。ただいま手越は、海外の方に出張中でして、」

F「なるほど。大変ですね」

へー、手越さんって方は今海外にいるんだ〜
にしてもこの女の人は、綺麗ってより
可愛いって感じだな〜

小「今回は、メイク法を掲載したいのですが
来月の雑誌の、テーマを聞いても大丈夫ですか？」

F「はい。今回のテーマは、秋です」

加「へー、シンプルですね」

F「そうなんですよ。秋といえばシンプルコーデ！という読者さんたちからの声が今年は特に多くて……」

小「確かに！シンプルといえば秋ですよね！」

加「小山、シンプルといえば秋じゃなくて、
秋と言えばシンプル、な(笑)」

小「うわぁ、またやっちゃった〜……
ごめんなさい！」

F「いえいえ！あ、私、コーヒー持ってくるの忘れてた！持ってきますね！」

「ありがとうございます」

F「本当にすみません！急いで取ってきます！」

そう言うと、井田さんは席をたち、
コーヒーを取りに行った。

加「おい、お前、」

……あ、私か

「はい」

加「このメイク、どうだと思う？」

そこには、王道の可愛いメイクをした
女性が映されていた。

「とてもいいと思います。王道の可愛さで、
誰からでも受けが良さそうなメイクだと思います！」

自信満々に答えたが、加藤さんからの言葉は
鋭いナイフのようだった。

加「はぁー、もっと勉強して。小山の回答と全然違うと思うよ。」

「え、」

加「小山、これどう思う？」

というと、部屋の端っこにいる亀を眺めてた
小山さんが、こっちに来た。