. ページ49
.
「Aさ、家族の事とか柚姫の事。あれから、何か分かった?」
五条先生がそんなこと聞くなんて珍しい。
私が新しく入れる情報は常に五条先生も知っていたから。
「特には……前に話した通り、真希とは幼い頃に会ってたって事くらいですかね。後、謎のお兄ちゃんがいたこと」
何回も昔を思い出そうとするが、あの謎のお兄ちゃんの顔は思い出せなかった。
大切で大好きだった人のはずなのに。
握ってくれた手の感覚とか声の雰囲気とか。
全部が全部懐かしいのに。
思い出せない。
その人だけが、真っ白な記憶の中にいる。
「まぁ、真希の事も思い出したみたいだし、そのうち思い出せるよ」
それより、と五条先生が私の前に来る。
鋭い目で見られてるわけでもないのに、何か怖い。
なんだろう。
いつもの五条先生とは違う。
感じる違和感。
これから告げられる言葉を聞いてはいけないように、警鐘を鳴らす。
「今日はもう1つ、大切な話があるんだ」
「Aのお姉さん、生きてるよ」
動き出していた世界が更に加速していく。
歯車がひとつ、またひとつとハマっていく。
「生きてる、は少し語弊があるかな」
「未登録の特級呪霊としてこの世に存在している」
五条先生の声が遠くに聞こえた。
欠けていたパズルのピースが、
ゆっくりと、確実に埋まっていく。
残りのピースは、あとわずか。
.
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
426人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kyon x他2人 | 作成日時:2020年11月7日 15時